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    30年以上前に3歳の息子が行方不明だと通報していた… 母親を殺害の容疑で逮捕

    「まさに遅れてきた審判の一例です。審判がくだされなかった例にはなりませんでした」とクラーク郡州検察官のスティーブン・ウルフソン氏は記者らに話す。

    30年以上も前に行方不明になった子どもの母親が、殺人の罪に問われた。捜査当局が、何十年も昔の行方不明者事件の証拠を見直したのだ。

    1986年8月2日、米ネバダ州ノースラスベガスで、フランシロン・ピエール君(当時3歳)が行方不明になったと伝えられた。裁判所の書類には、フリーマーケットで迷子になったと、母親のエイミー・エリザベス・フレミングと養父リー・ラスターが当局に話していたことが記されている。

    当時の捜査当局は、フレミングのフランシロン君の失踪への関与を疑い、フランシロン君が死亡している可能性を感じていたが、告発に十分な証拠がなかった、とノースラスベガス警察署のパメラ・オヘダ署長は話す。



    身分詐称未遂で、ピエール君の名前で出生証明書の申請が無名の人物からあったとの知らせを受け、2017年に刑事らは再び事件を洗い直すことにした。

    申請自体はフランシロン君には繋がらなかったが、これをきっかけに、刑事らは証拠を見直し、追加で取り調べをすることにした、とオヘダ署長は話している。

    「この事件を起訴するのに、何をすればよいか、だれの取り調べをやり直し、ほかにどんな証拠が必要なのかを理解したのです」とオヘダ署長は2月11日の記者会見で述べた。

    1月29日、殺人容疑でネバダ州から指名手配されていたフレミング(現60歳)がフロリダ州で逮捕された、とパームビーチ郡の調書および裁判記録に記載されている。

    2月9日に記事を報じたパーム・ビーチ・ポスト紙によると、フレミングは連邦執行官に身柄を拘束され、ネバダ州に送還されるという。

    「まさに遅れてきた審判の一例です。審判がくだされなかった例にはなりませんでした」とクラーク郡州検察のスティーブン・ウルフソン検事は記者団に話した。「もうこれ以上手がかりがない、というところに達することがあります。でもなにかがきっかけになり、再調査にいたることがあります」

    1985年12月、フレミングとラスターは、フランシロン君の身体に30~40ものみみず腫れが残ったとされる児童虐待の容疑で告発され、フランシロン君の失踪当時、裁判にかけられる予定だったと報告されている。

    「嫌疑を晴らす証拠も、罪につながる証拠もありませんでした」とノースラスベガス警察のドリン・グドゥロー警部補は1987年、オーランド・センチネル紙に話している。

    フランシロン君の失踪に関して、警察は当初、ハイチに住むフランシロン君の父親であり、フレミングの元恋人であるジャン・ピエールを疑ったが、家宅捜索をしてもフランシロン君の痕跡は見つからなかった。ピエールは嘘発見器に掛けられたが、問題は出なかった。

    30年以上が経ち、フランシロン君がどのように死亡し、遺体はどこにあるのか、警察はいまだに突きとめられずにいる。フレミング逮捕時の供述書によると、1980年代にフレミングとラスターを嘘発見器にかけた担当官は当時、二人とも誤魔化そうとしていると感じたという。そのうえで、二人が男の子を殺して遺体をミード湖に捨てたと思った、と2018年8月に捜査当局に話している。

    捜査の一環として、二人が捜査妨害の罪で服役中に交わした複数の手紙を、刑事らが再検証した。フランシロン君の失踪に関する最初の捜査で、当局に嘘をついたとして服役していた。

    供述書によると、手紙のなかでは、フランシロン君のことや、その失踪のことにはほとんど触れられていないが、そのひとつでフレミングは次のように書いている。「起こったことは完全に故意ではなかった。分かっていると思うけど、ごめんなさい」

    「決定的な証拠があるですとか、フランシロン君の遺体が見つかったですとか、なにかを証明するDNAが見つかったですとか言えればよいのですが、この事件はそういうものではありません」スティーブン・ウィーズ刑事は記者らに話す。「たくさんの小さい証拠を積み重ねて、エイミー・フレミングが自身の子ども殺害に関与していると考えるに至ったケースです」

    フランシロン君の死に対して、ラスターが告訴されるかについては、警察は述べなかった。捜査は継続していると、オヘダ署長は話している。

    「(フランシロン)ピエール君が生きていて元気だという報告ができないことは残念ですが、この32年前の未解決事件の影響を受けた人びとにとって、何かしらの締めくくりをもたらせて幸いです」と署長は結んだ。

    この記事は英語から翻訳・編集しました。翻訳:五十川勇気 / 編集:BuzzFeed Japan