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【全文】日本維新の会・松井一郎代表が第一声

衆議院議員選挙が10月10日、公示された。12日間の選挙戦の最初に各党の党首が語ったことを、全文そのまま掲載する。

【午前10時、大阪市中央区】 日本維新の会・松井一郎代表

党首討論でムカついた2つの出来事

みなさんおはようございます。

わざわざ足を止めていただいて、聴いていただいてどうもありがとうございます。本当に感謝です。ありがとうございます。

いやぁ昨日一、昨日ね、党首討論に東京行ってまいりまして、 まぁ色々テレビや新聞でね、党首討論したんですけど。みなさん画面で見ていただくとね、松井難しい顔してんなと、怒ってんなぁ、こういう感じで写ったと思います。

本当にムカつきました、党首討論で。もう大きく2つ。腹が立って仕方がない。

忘れられた報酬2割カットの約束

要はね、僕が党首討論で言ってるのは増税の話。

増税の前の約束をみなさんね、どうしてるんですか? 国会議員、安倍総理にも聞いたし、志位さんにも聞いた。増税の前の約束はもういまやね、忘れられていませんか? 国会議員のみなさんは反故にされたまま。

みなさんは覚えてますか? 増税前の約束は。

2012年、当時は民進党、民主党。もう名前がわからなくなってきてますけれど、当時はね、民主党政権でした。

2012年、まず最初の増税はね、復興増税なんです。2011年にあの東北の震災があった。そしてね 東北のみなさんのね、みなさんの生活をなんとか支えていこうと、そのためには財源が必要だということで 復興増税を国民のみなさんすべてにお願いしようよという話。

そしてその増税は、2012年4月にスタートしました。今でもみなさんお一人お一人、市民税に1000円上乗せで復興増税がずっと続いているんです。これはあと40年ぐらいかかります。40年ぐらい復興増税が皆さんの負担になっていく。そして、その後には、消費税が5%から8%になる。それも控えている。

だから2012年のあの民主党政権のときに 国民の皆さんに増税をお願いするんなら、まずは国会議員自らの今の報酬をカットする。

そういうことを当たり前のようにスタートさせようと。

国民のみなさんに負担をお願いするんだから、国会議員もカットするということで2012年の4月から、国会議員の報酬2割、たかだか2割ですけど、僕は今3割カットしてますけども 橋下さんも知事になった瞬間に3割カットしてる。2割カットするのをね、国会議員は始めたわけです。

そして報酬、国会議員の報酬ってみなさんご存知ですか? 1年間で2100万円あります、満額で。2割カットしたからといってね、1900万円になるぐらい大したことないんです。大したことない。その2割カットが増税とセットで国会議員がみなさんと約束をしたことでした。

僕は党首討論で言ったんです。その約束どうなってるんですか?

今まさに2年後には消費税が10%になろうとしている。復興増税はずっと続いている。その約束はどうしてしまったんでしょうか? それはね自民党から共産党までみんなに聞いた。皆さん聞いた時、まぁ各党首のみなさん、聞こえへんふりでしたね。知らんふりして、そのままスルーされてしまいましたよ。

要はね自分の身分に対してね、全く、その身分にしがみついてる。自分たちのね、報酬についてはとにかく議論をしない。この態度でして。これがまず1つ。もうめちゃくちゃ腹が立ったところです。

東京だけが良ければいいのか?

そしてもう1つはね あの共産党の志位さんにね。とにかくね、僕は言ったんですよ。志位さんはね、安倍総理、安倍総理はいらん、もう安倍内閣即退陣、安倍さんに任しといたら日本の国、子どもたちが戦場に送られてしまう。そんな戦争法案を作ったね安倍さんを退陣に追い込むんだ。

こう言ってるんです。

だから僕その横でね、志位さんそない言うけど、大阪では自民党とチーム組んでるんじゃないの? こう言ったんですよ。

ほんならね志位さん、ウニャウニャウニャウニャ言い出して、最終的にはね、自民党と組んでることをね、認めました。

大阪では自民党とチームだと。だから僕ずっと言ってだでしょ。大阪では自共民なんですよ、みなさん。

共産党の志位さんが自民党と組んでる、はっきり言ったわけです。

組んでる理由がね、ひどい話。

「大阪都構想なんていうヒドいことをやるからだ!」って言うんですよ。志位さんは東京都に住んでるんですよ、みなさん。大阪都構想というね、そういうヒドい政策をあげたらね、これはね、とんでもないことになる。

僕は言ったんです、志位さんに。志位さん、東京都も元々、東京府東京市で二重行政で、これはどうにもならんと、税金の無駄遣いだと。そういう話で、1943年に東京都になったんでしょ。

東京も東京府東京市を1つにまとめて東京都になって、今まさに一極集中と言われている東京が出来上がっている訳ですよ、あれから70年が経過をして。

その志位さんがね、大阪都構想は必要ない。まぁあの人も結局ね、東京だけが良かればいいんでしょうね。自分たちは東京でねぬくぬくとすごく暮らしている訳です。

全く大阪のことわかっていないのに、自民党と民進党と大阪府ではチームを組む。もうそこに何があるか、みなさんご承知の通りなんです。

大阪の政治家は身を切って当然

冒頭申し上げました。

大阪では、我々は自らの身分にこだわってはいません。これは橋下前代表も知事になった瞬間に報酬は3割カットをしました。退職金は当時は5割カットした。

僕は(橋下前代表が)7人子どもおるけど大丈夫かな? と心配しましたけども、8年間知事やって市長やって、まぁピンピンしてます。子どもも8年間の間に大きくなりました。大したことないわけです。要はね、大阪ではもう当たり前の話なんです。政治家が優遇厚遇されすぎない。

みなさんもね、8年ずっとこれずっと大阪やってきてますから、当たり前のように、大阪の政治家っちゅうのは身を切って当然。こういう風になってる。

大阪府議会は112席から88席へカット

でもね、8年もやればね、もうだんだん疲れてくる人たちがいるんです。それは誰かというと大阪の自民党、民進党、共産党。民進党じゃないな、もう立憲民主党ですね。

ようはね、大阪府議会ってもう2011年、維新の会できた瞬間から定数は2割カット。1ヶ月で2割カットです。その話も安倍総理にしました。

安倍総理はこういうんですよ。

「いや、国会でも定数カットした」

それは一票の格差で人口が減少したから削ったわけでね、ようは大阪のようにね、2割のカットなんていうのはどこの自治体も国でもできません。

でも、2011年にカットしてね、今、大阪府議会112席から88席になりました。その時にもね、また共産党は言うんです。そんなに減らしたら府民の声が府庁や役所に届かなくなくなって、すごくね、府民にとってはね、マイナスだって言うんですけど。

カットしてから、かれこれね2年以上経過をいたしましたが、僕は今知事ですけども、府民のみなさんから声が届きにくくなったなぁなんてそういう申し入れは一件もありません。

もう今の時代、今の時代ね、みなさんお一人お一人がそういうタブレット、モバイル、携帯も持たれてるし、色々直接ネットに繋がって、大阪府庁へも府民の声としてね、みなさんから、ネットからネットでみなさんの声が直接僕のところに届くようになってるんです。

議員の定数なんてね、今ずっと絞り込めるわけですよ。それを実際に我々は大阪でやってきた。その結果、大阪では共産党が2人になりました、府議会。ここなんですよ、共産党が僕たちを一番いやがるのは。

自分たちの仲間が減る、自分たちの仲間が減って、その人たちの一部の議員さんの生活が困ると。これをなんとかしろよっていう話。

1年間で900億円の黒字

このね、議員の一部既得権益、優遇厚遇、こんなことを許してたから、橋下知事が知事になる以前は、大阪は11年連続の赤字だった。

そのあと、今 橋下、松井、大阪府10年やってますけども、この10年間はずーっと黒字です。皆様方の借金も返してきております。

そしてメタボだった役所もぐーっと筋肉質に作り変えてきました。この10年間で大阪府庁職員とかが2700人に絞り込むことができました。

2700人に絞り込むことで、人件費は浮いてきます。事務経費も浮いていきます。天下りなんていうのはすべてメスを入れて、どうしても役所が関わらなければならない保証協会だとか福祉の団体、そういうところに限りまして、後の天下り作は民間にできるところはは民間にお任せして、もう必要がなくなった、時代の流れで必要でなくなったところは廃止にいたしました。

そういう改革をして、今、大阪府庁は黒字になり、1年間で900億のお金を作ることができた、ということなんです。

教育費無償を全国で

でね、何を言いたいか。

900億のお金を作ったから、黒字でその財源があるから、大阪では実質ね、吉村市長も今頑張ってますから、大阪では幼稚園保育園4歳5歳からの教育費、高校まで私学を含めて無償に、今まさになってるんです。実現してます。実行をしてるわけです。

だからこれをね、僕は全国に広げていきたい。全国に広げれば、要は増税することなく、教育の無償化ができるでしょうと。大阪って11年前までは赤字だったわけです10年前まで。それでも改革をすれば黒字になり、借金を返して、全国一の教育環境を整えることができたんです。

高校の私学の無償化、幼稚園の4歳5歳保育園4歳5歳、そこから高校の私学まで実質教育費無償にしてんのは大阪だけです。そんだけのことができるわけですよ、実際に。

これは実行してきたということなんです。これを全国でやりましょうよ。今のこういう国会議員、まぁとにかく政治家が優遇厚遇されている生ぬるい状態で。

お金の使い方を見直してから増税

2年先に消費増税、これをよしとすると、結局みなさんこれから何かお金が足りないたんびに、消費増税を求められ、普通の国民の皆さんの生活はしんどくなるばかりです。

こう思います。一旦は増税する前に冒頭申し上げました国会議員約束してたんですから、その約束をね、実行させてから、そして、徹底的に役所のお金の使い方を見直してから増税を考えましょうというのが我々のね、考え方です。

やればできるわけです。これを今回の選挙でね、維新の会ではずっとやってきた。大阪では結果があるから。

維新の会応援してるんだよということでね、みなさんの声を、この一句では井上英孝に皆さんの支援の輪を広げていただきたい。

そして比例区では維新よろしくお願いしたいんです!

まぁ全国区の選挙ですから、みなさんの友人知人どこにでもいらっしゃると思います。とにかくみなさん、みなさんからのお声だけ、口コミ、携帯にね、メモリーある人たちに僕が今言った話を伝えていただいて、とにかく一旦、増税ありきじゃありません!

一旦これを止めること、止めて改革をする。そしてどうしても財源が足りない場合、その時にね、あからさまにやれだけのことはすべてやった、こういう理由で足りないんですということをね、きちっと根拠をつけてから増税という話をするべきだと僕はこう思います。

みなさんの力、井上英孝にぜひよろしくお願いします。

維新の会は口で言ったら実行する

そしてね、最後に井上英孝のことも言っときます。

2100万円、年収もらってるって言ったでしょ? 国会に。井上英孝ももらってますこれはね。

でもね維新の会は口で言ったら実行する、一口先だけの政治はダメずっと言ってます。代表である僕も3割報酬カットで退職金なしで。吉村もおんなじことやってる。

だから国会議員もね、一度2割カット、自分たちで言ったんだからね、いくらね他の政党がそれを認めなくても、ルールとして2割はカットしなくても、自分たちでできることはやりましょうよというのが、維新の会です。

だから井上英孝給料もらうでしょ、毎月。

そこから給料もらったら手取りの2割分を横に出して、そして維新の会の国会議員は全員手取りの2割分を横に出して、それを集めて、毎月被災地に届けております。寄付してる。

本当はね、国庫に返すほうがいいんです。税金だからね、国庫にね、お返しするのがいいけど。国庫にお返しするのはね公職選挙法で違反になる。法律違反になるから、だから最初に増税始まったのは復興増税でしたから。

毎月ね、全員ね、全員2割、手取り横出しにして、毎月被災地に行ってる。東北行ったり、熊本に行ったり、こないだは九州の豪雨、福岡に行ったりしてね、毎月届けに行っております。

政治は口先じゃない、実行力

やっぱりね政治っていうのは口先じゃなくて実行力です。

この実行力を実現をしてきた。

そしてその背中をね、「松井もっとやれ!」と「橋下、橋下サボったらいかんよ!」と、「維新の会頑張れよ!」ということで、ずーっと背中押してきてくれたのが、大阪のみなさん。

大阪のみなさんのね、そういうね、背中を押してもらう。その力でね、前へ前へ進めてるわけです。ぜひ大阪のみなさん、この総選挙においても、ぜひ井上英孝の背中を押してやってもらいたい。

これからも維新の会、もうみなさんのね、みなさんと共にね大改革をやっていきますから、みなさんご支援のほどよろしくお願いします。

どうもありがとうございました。


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