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【全文】自由民主党・安倍晋三総裁が第一声

衆議院議員選挙が10月10日、公示された。12日間の選挙戦の最初に、各党の党首が語ったことを、全文そのまま掲載する。

【午前10時50分、福島市】自由民主党・安倍晋三総裁

今回も選挙戦は福島でスタート

みなさまおはようございます。今まさに実りの秋を迎えて、大変忙しい農繁期。

お忙しい中、こうしてみなさま「亀岡偉民がんばれ」。このお気持ちでこの場所にお集まりをいただきまして、本当にありがとうございました。

ただいま、亀岡候補から気合いの入ったご挨拶がございました。

今日、私は今回の選挙、この福島からスタートいたします。

これは2012年のあの政権奪還の選挙もそうでしたし、次の年の参議院選挙、また次の衆議院選挙も昨年の参議院選挙もみんなそうでした。

なぜ、私がこの福島の地から選挙戦をスタートするのか。

それはあの東日本大震災、私たちは野党だった。亀岡さんは議席を失っていた。当時の民主党政権下、なかなか復興が進まない。地域のみなさんは本当に苦しんでいた。

このままでは取り返しがつかない。1日も早く政権を奪還すべきだ。これが私たちの政権奪還への原点であります。この原点を忘れてはならない。この思いで今回もこの福島の地で、選挙戦をスタートさせていただきました。

東日本大震災後、トラックで駆けつけた

あのときの発災後、私はありったけの物資をトラックに積んで、トラックに乗ってやってまいりました。

そうしたら相馬では、亀岡さんが仲間と一緒に行方不明者の捜索に汗をながしていたんです。

そして、亀岡さんに案内していただいて、避難所をまわった。その後も何度も東京に足を運んで、私のところに来て「私はバッジがないから、安倍さんこれやってくれよ。こんなに苦しんでいる人がいるんだよ。政府何にもやらないし」。そのように情熱を込めて語ってくれました。役所とも直談判した一緒に。

ですから私は総理になった後、「亀岡さんに復興を託そう」。復興担当の大臣政務官にお願いし、大車輪で頑張ってくれました。災害公営住宅は9割完成し、そして政権交代前は計画すら全くなかった。

私たちは驚いた。計画すらなかった高台移転。ただちに計画を作って、いよいよ今度99%完成します。復興は間違いなく進んでいます。

僕たちも頑張れば未来に希望がある

そして亀岡さんが言いましたね。東京オリンピック・パラリンピックがやってくる。今度は野球とソフトボールが公式種目になる。

野球といえば亀岡さんですよね。あの江川との黄金バッテリー。大分腹が出ちゃってあのときの姿は、面影があんまりないけど。

あの野球への情熱、そして復興への情熱が繋がってみなさん、県営の近くのあづま球場に世界中から一流選手がやってきますよ。

1964年の東京オリンピック。私は10歳だった。かわいかったんですよ当時は。あのとき、日本の選手が世界の一流選手と戦う。そして、日本選手が金メダルを取る。

あの姿を見ながら、わくわくしました。僕たちも頑張れば未来に希望がある。

おそらく県営球場に足を運ぶ子どもたちは、次の世代の福島復興のエンジンになってくれることを私は確信をしています。

厳しい戦いです。本当に厳しい戦いではありますが、どうかみなさんのお力を結集していただきたい。

誰がこの福島の復興をさらに進めることができるのか。それを誰に託すことができるのか。誰がやってきたのか。どうかこのことを考えていただいて、亀岡偉民を再び復興の担い手の一人に加えていただきますように、よろしくお願いいたします。

各国の首脳たちと話し合い、国連安保理決議が採択された

今回の選挙。進んでいく少子化に対して、いかに取り組んでいくのか。あるいは北朝鮮の脅威に対していかに取り組んでいくのか。

それを決める選挙でもあります。北朝鮮はなんと日本の上を2度も通過するミサイル発射をし、広島の10倍以上の威力を持つ6回目の核実験を行なった。

この脅威に対抗していくためには、国際社会でしっかりと連携していかなければなりません。

私はですからトランプ大統領と何回も電話会談を行い、また首脳会談も行って、「しっかりとお互いに連携していこう」と一致しました。

また、ロシアのプーチン大統領や中国の習近平主席とも、あるいはフランスのマクロン大統領やドイツのメルケル首相ともこの問題について話し合った。

「安倍さん、日本の立場はよく理解したよ、協力していくよ」と言ってくれました。そうした努力も実り、先般の国連安保理決議において北朝鮮に厳しい圧力をかける国連決議が全会一致で採択されました。

しっかりと連携しながら圧力をかけて、北朝鮮の政策を変えさせなければなりません。

私も紛争は望んでいない

「安倍さん、そんなに圧力をかけて大丈夫?戦争になりませんか?戦争が怖いから、まず話し合った方がいいんじゃないか」。私は気持ちはわかります。

私は紛争を決して望んでいない。世界中、誰も紛争なんか望んでいないです。

しかし、ただ話し合いのための話し合いは意味がない。

私たちはこの20年間それを経験してきた。日本は善意で、拉致問題解決のために彼らがいろんな約束をすれば、そのたびごとにお米の支援をしました。

そして、核を廃絶する、なくしていく、放棄すると94年にも約束した。あるいは2005年にも約束した。

でも、ことごとくその約束は破られて、この間、彼らは核・ミサイル開発を進めてきたんです。これ以上、私たちは騙されるわけにはいきません。

このままでは北朝鮮は未来を切り開けない

本来、北朝鮮には勤勉な国民がいるんです。そして豊富な資源もあるんです。北朝鮮が正しい道を歩んでいけば、国民をもっと豊かにすることができる。

しかし、核問題、ミサイル問題、なによりも拉致問題を解決せずに、世界に脅威を与え続ければ、北朝鮮は決して未来を切り開くことはできないんです。

今、北朝鮮が意図的に脅威を煽っている。今だからこそ私たちはブレてはならない。しっかりと脅かしに屈してはならない。

世界と協力をしながら、北朝鮮の側から「政策を変えますから話し合いをしましょう」と言ってくる状況を作らなければならない。こう決意をしています。

まだ、多くの拉致被害者は北朝鮮に残されたままであります。必ずこの問題を解決するためにも、亀岡さんとともに全力を尽くして参ります。

経済は成長した

我々は政権奪還後、経済を成長させていこう、デフレから脱却していこう。みなさんを豊かにし、賃金を上げていく。こうお約束をしながら、一つ一つ成果を挙げていきました。

例えば、日本のGDPは、かつて1997年、536兆円がピークだった。この後、ずーっと落ちてきてしまったです。ですから、みなさんの収入も落ちていく。

政権交代前、民主党政権はとうとう500兆円を割って、493兆円まで落ちてしまった。私たちの政策で、これをマイナスからマイナスからプラスに変えたんです。とうとう、493兆円から543兆円。50兆円も増やしました。

ですから、例えばみなさんの年金。運用しているんですよ。株でも。

これはとうとうこの4年半で、46兆円も。まあ46兆円というのはなかなか実感がないんですが。これはすごく大きなお金ですよ。46兆円、年金財政、年金資産は増えました。

ですから年金財政は安心できるしっかりとしたものになってきています。

また、最低賃金がガッと上がりましたから、パートの時給も過去最高になっています。4年連続過去最高の賃上げが続いています。

海外からの観光客にもっと買い物を

そして、海外からやってくる観光客は800万人だったんですが、それが2400万人、3倍に増えたんですね。

で、この人たちは結構お買い物をします。日本でするお買い物、なんと4兆円も買っているんですよ。

前の政権時代では1兆円だった。3兆円も増えたんですね。日本人一人当たり、もし1億人だとすると、3万円ずつ配れるお金を使っているということです。

福島にもたくさんの観光客がやってくる。福島もですね、2倍に増えました。この福島にやって来てですね、彼らにもっともっとお金を使ってもらおうじゃありませんか。

例えば、土湯温泉、あづま温泉もありますね。温泉に入ってゆっくりしてもらって、お腹が減ったら、円盤餃子、私もこれは亀岡さんにごちそうしてもらいました。

そして帰りには、こけしでも買ってもらったらいいのかな、このように思います。

もっともっとたくさんのみなさんに来てもらって、ここでもお金を使っていく、この良さも私たちもお手伝いしながら宣言をしていきたいなと思います。

農水産物の輸出を増やしたい

そして農業。今日は第一声。黄金色に広がる田んぼを背景に、お話をさせていただいております。

私の地元、山口県長門市、下関市は農村地帯です。

私が初めて選挙に出た時、あぜ道で農家のおじいちゃんが私の手をぐっと握って「晋三さん信じちょるけえ、農家を守っておくれよ」と言われました。そして、私は国会に送り出された。

このおじいちゃんの手はゴツゴツしていた。朝早くから農作業は大変です。天気と戦いながら、実りの日を待つ。でも、このゴツゴツした手で農家を守り、日本の地域を守ってきたんです。

でも今、農家の平均年齢は66歳を超えてしまった。守るだけでは守れない。やっぱり若いみなさんが農業、自分たちの未来を農業にかけよう、自分たちの汗と努力で新しい未来を切り開いていくことができるという分野に変えなければならない。

新農政を進め、農家の収入は最高水準に

新農政を進めました。その結果、今40歳以下で新たに農業に就農する方は、3年連続で2万人を超えました。

これは統計をとって以来、初めてのできごとであります。大切なのは農家の収入ですね。

農家の収入を上げるために、農薬などのコストを減らし、なるべく高く売っていくという努力をしました。

その結果、農家の収入は、生産農業所得は、直近で3兆3000億円。これ11年間で最も高い水準になりました。

この福島県においては桃ですね。桃はタイやマレーシアに今どんどん売れています。こういうものをもっともっと増やしていきたい。

日本全体では4年連続、農水産品の輸出は過去最高になっています。これからももっともっと福島の美味しい食べ物、そして先ほどおいしいお米ですね。「吾妻の輝き」。

おいしいおいしいと言って、亀岡さんは私に一回も送ってくれたことはない。これはまさに福島の JAのみなさんが頑張って開発した世界ブランドですよ。

亀岡さんと一緒に売っていきたい。こう思っているんです。

各国の首脳たちに福島の桃を食べてもらった

そして、残念ながら発災後、福島県産品を輸出しようと思ったって、45の国々が輸入規制をしていた。いわれなき規制と言っていい。

ですから私は海外出張をし、首脳会談を行うたびに「福島の農産品は安全ですよ」というお話をしました。

また、海外からやってくる首脳と晩餐会をやる際、お願いをし、「今あなたが食べている桃は福島県の桃ですよ。安心ですよ」ということを言いながら、頑張ってきました。

そして45の国々で、輸入規制されていたものが、今アメリカ、ヨーロッパ、豪州で輸入が緩和された。33の国々で、この5年間の努力があって、輸入が緩和されました。

亀岡さんがしつこいですから。私が外遊するという日程が入ると、毎晩必ずしつこく電話してきて「安倍さん必ず言ってよ」「言いますよ」。本当に情熱のある亀岡さんだと思います。

全世代型の社会保障でみんなにチャンスを

我々はこれからさらに少子高齢化という大きな壁に挑まなければなりません。この地域でもお子さんの数が減っていると思います。

やっぱり子どもたちは地域の未来、日本の未来ですよね。

そこで私たちは子どもたちの世代に思い切って投資する決断をしました。幼児教育を無償化します。一気にします。

2020年度までに保育、幼稚園の費用を無償化する。3歳〜5歳まで。0歳〜2歳は所得の低い方々の保育費を無償化してまいります。

そして、どんなに貧しい家庭に育っても、専修学校や大学に通うことができる日本にしていきます。真に必要な子どもたちに限って、高等教育を無償化してまいります。

今までの給付型奨学金。これは私たちが自民党・公明党が初めて始めた給付型奨学金を充実させて、学費だけではなくて、生活費も支援をして勉強に専念できるようにします。

みんなにチャンスがある社会を本当に作っていきたい。

そのためにかかる費用は、今までの消費税の使い道を借金返しに多く使えたものを一気に子どもたちの支援、そして子育て世代への支援に使っていきます。

もちろん年金、介護、それもちゃんと拡充してまいります。社会保障を全世代型の社会保障に大きく変えて、みんなで安心できる日本に変えていきたいと思います。

政策を訴えていきたい

この選挙、私たちは愚直に政策を訴えていきたいと思うんです。

我々も3年3ヵ月、野党時代があった。自民党もあの時は本当に人気がなかった。

だからといって党の名前を変えたり、ただ単にイメージだけを売っていこうだの思わなかった。解散したり、どっかとくっついたり、こんなことは私たちは考えていませんでした。

車座集会を何回も何回も重ねながら、みなさんの声を率直に聞いて、政策を鍛え上げ、「政権交代」とかいうスローガンではなくて、私たちは「3本の矢の政策」。デフレから脱却して、経済を成長させるという政策でもって政権を取り返したのであります。

あれから雇用は185万人増えて、今年卒業した高校生・大学生の就職率は過去最高となりました。

この前、おじいちゃんが最初の孫の就職の時、民主党政権でなかなか決まらなくて苦しんでいて、かわいそうだった。

でも、「今度は行きたいところに行けたんだよ。安倍さん。ありがとう」と言ってくれました。やっぱり一番大切なことは、仕事がしたい人にちゃんと仕事がある。

そんな真っ当な政治、真っ当な社会を作っていくことじゃないでしょうか。

未来を切り開くのはブーム、スローガンではない

みなさん、未来を切り開くのはブーム、スローガンではありません。政策こそ未来を切り開いてまいります。

この選挙、相手は共産党と社民党と一緒になって、私たちを倒そうとしています。実績にかかわらず、組織を重ねていって、いったいどういう日本を作ろうとしているんでしょうか。

私たちは決して負けるわけにはいきません。どうか厳しい厳しい戦いではありますが、亀岡偉民に大きな力を与えてくださいますように、みなさんの力でぐーっと押していただきますように、私たちは亀岡さんの力を必要としているんです。

みなさん、復興を進めるために、日本を元気にしていくために、子どもたちの未来のために、亀岡偉民、亀岡偉民、亀岡偉民をどうぞみなさんよろしくお願い申し上げます。ありがとうございました。ありがとうございました。よろしくお願いします。亀岡頑張れー。亀岡偉民よろしくお願いいたします。

福島の米「吾妻(あづま)の輝き」を食べて

初めて食べました。名前ばかり聞いていたんですがね、これは本当においしい。

あの歯ごたえがあって、甘み、これワカメかな?これ。あ、青菜。

私の地元ではね、わかめ関係ないんだけど。握り飯は選挙ではいいんですよ。握り飯を選挙初日に食べれば、絶対に勝つんです。

それを信じて頑張っていきたいと思います。

梨「あきづき」とりんご「秋映(あきばえ)」を食べて

これもおいしかった。私は「あき」に縁があるんですね。おいしい。

昭恵夫人が作業を手伝った米で作られた日本酒「精一杯」を贈呈され

(瓶を片手で掲げ)どうもありがとうございました。


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