ビリー・アイリッシュが音楽界の人種問題を語る。「白人はポップス、黒人はヒップホップ」のラベリングに異議

    「考えてみて。もし私が白人に生まれてなかったら、今頃はラップを作ってたかもしれない。なぜ?人は見た目と自分の持ってる知識だけで、その歌手が何系のジャンルなのかを判断するから。すごく変だとは思うけどね」

    音楽業界の人種差別について、ビリー・アイリッシュが声をあげた。

    ファッション雑誌GQのインタビューで、「白人歌手はPOPS、黒人歌手はラップとR&B」とラベル付けされることを批判した。歌手のタイラー・ザ・クリエイターも、今年のグラミー賞授賞式でこの問題を指摘していた

    「これまでも、何かのカテゴリーに分類されるのが大嫌いだった」と、ビリーは言う。

    「見た目や服装だけで、その人の音楽を判断しないで」

    「考えてみて。もし私が白人に生まれてなかったら、今頃はラップを作ってたかもしれない。なぜ?人は見た目と自分の持ってる知識だけで、その歌手が何系のジャンルなのかを判断するから。すごく変だとは思うけどね」

    一方で、彼女が白人だからグラミー賞5冠に輝いたと言う人たちの考えも、ある程度は理解できるという。

    今年初めの雑誌インタビューでは、グラミー賞5冠を達成したことについて「恥ずかしい」と話していたビリー。

    「(賞をもらった時には)死ぬほど驚いたし、ほんとに、マジで恥ずかしかった。目の前にはアリアナ・グランデやラナ・デル・レイもいた。あのビヨンセもノミネートされてた中で、自分の受賞が分かった時は、うそでしょ?って感じだった。こんなの受け取れない、私じゃなくて他の人のほうが賞にふさわしいとも思ったよ」

    ジョージ・フロイド氏が死亡した事件から数日後。ビリーは人種間の不平等さについて、インスタグラムで発信していた。

    この記事は英語から翻訳・編集しました。翻訳:吉谷麟