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ハリポタ作者、J.K.ローリングの発言が「トランスジェンダーに差別的」と再び批判殺到

「女性」ではなく「生理がある人」と書いたウェブ記事の表現に異議を唱えた。

『ハリー・ポッター』シリーズの作者であるJ.K.ローリングの発言に抗議の声が上がっている。

Bruce Glikas / Bruce Glikas / FilmMagic

発端は6月6日のツイートだった。世界の女性が月経を衛生的に管理できる環境の確保を求める、Devexの論説記事 を引用し、1500万人近いフォロワーに向けて次のように書いた。

Mike Marsland

ローリングは記事にある「生理がある人」という表現が気にいらなかったようだ。「『生理がある人』。確かこういう人のくくりを表す単語があったはずだけど。何だっけ、誰か教えて。(women=女性ではなく)Wumben? Wimpund? Woomud?」

‘People who menstruate.’ I’m sure there used to be a word for those people. Someone help me out. Wumben? Wimpund? Woomud? Opinion: Creating a more equal post-COVID-19 world for people who menstruate https://t.co/cVpZxG7gaA

「『生理がある人』のみを『女性』と呼ぶべき」。そう読めるこのツイートに対し「反トランスジェンダー的だ」と批判する声がすぐに寄せられた。

アメリカの歌手、メアリー・ランバートは「トランス女性は女性」と返信した。

@jk_rowling You have power and influence. Why would you do this? What does it achieve? Do you feel like more of a woman when you punch down? Are you threatened? Some trans men menstruate. Why does that affect you? Why do you want to police that?

「なにこれ??あまりにもひどい。譲れない重要なことがたくさんある中で、どういう理由でこれ?トランス女性は女性であって、生きるために戦ってる。そうやってトランスジェンダーを排除する考えを押しつけるのは、そういう人たちをとてつもなく生きづらくするってこと。恥を知るべき」
「あなたは発言力も影響力もある立場。なぜこういう言動をする?何のためになる?こうして攻撃すると、自分の女性性をさらに自覚できるから?何かに脅されてでもいるの?トランス男性で生理のある人もいる。それがどうしてあなたに関係ある?どうしてそれを取り締まろうとするの?」

閉経や子宮摘出、その他の理由で生理がなくなったからといって、その人が女性でなくなるわけではないと指摘する人も。

@jk_rowling What happens when women enter menopause? What about women who had hysterectomies? Women who don't menstruate because of hormonal issues? Are they not women? Nothing you say stops trans women from being women.

「閉経した女性はどうなる?子宮摘出した女性は?ホルモンの関係で生理がない女性は?みんな女性じゃないってこと?あなたが何と言おうとトランス女性が女性であることは変わらない」

LGBTQの人権団体であるGLAADもコメントを出した。黒人のトランスジェンダーをサポートする団体への寄付を呼びかけるとともに、次のように指摘した。

JK Rowling continues to align herself with an ideology which willfully distorts facts about gender identity and people who are trans. In 2020, there is no excuse for targeting trans people.

「J. K. ローリングの反トランスジェンダー発言にもっともな怒りを抱き、この怒りを前向きな何かにつなげたいと思っている方がいれば、黒人トランスジェンダーを支援する以下の団体へのサポートをお願いします」
「J. K. ローリングは、性自認やトランスジェンダーを巡る事実を意図的に歪曲するイデオロギーを、今も肯定しています。2020年にもなって、トランスジェンダーを攻撃の標的にする行為は通用しません」

ローリングは2019年末にも、トランスジェンダーに差別的な発言をして非難を浴びた。今回、「自分もトランスジェンダーについて学んできた」と説明している。

I’ve spent much of the last three years reading books, blogs and scientific papers by trans people, medics and gender specialists. I know exactly what the distinction is. Never assume that because someone thinks differently, they have no knowledge. https://t.co/5kxnH3mZPf

「この3年、トランスジェンダーの当事者や医師、ジェンダー専門家の書いた本やブログや論文を読んできました。何が相違点かはちゃんとわかっています。相手の考え方が違うからといって知識がないと決めつけるべきじゃない」

「真実を語るのはヘイトでなはい」

If sex isn’t real, there’s no same-sex attraction. If sex isn’t real, the lived reality of women globally is erased. I know and love trans people, but erasing the concept of sex removes the ability of many to meaningfully discuss their lives. It isn’t hate to speak the truth.

「もし性別が普遍的な存在でないら、同性同士が惹かれることもない。性別が普遍的な事実でないなら、世界各地で女性が実際に生きて体験した現実が消えてしまう」

「私はトランスの人を知っているし大好きだけれど、性別という概念を消し去ってしまえば、人が自身の人生について意義ある議論をする力が奪われてしまう。真実を語るのはヘイトではない」

「『トランス女性であること』と『女性であること』を同義にはしたくない。それは、トランスジェンダーの権利を否定しているわけではない(むしろ尊重したい)」というのが彼女の意見だ。

I respect every trans person’s right to live any way that feels authentic and comfortable to them. I’d march with you if you were discriminated against on the basis of being trans. At the same time, my life has been shaped by being female. I do not believe it’s hateful to say so.

「私は長年、トランスジェンダーの人の心に寄り添い、トランスの人が女性と同様に(男性の暴力性に対して)弱いことから、親近感を抱いてきました。性別は変えられない事実であり、自分はそのとおりの人生を送っていると思っていることが、トランスジェンダーを『嫌って』いることになるのはナンセンス」

「私はすべてのトランスジェンダーの人が自分らしく心地よい形で生きる権利を尊重します。『トランスであること』を理由に差別されれば、私はみなさんと共に抗議します。同時に、私の人生は『女性であること』によって形づくられてきたのです。そう発言することは憎悪ではないと考えます」

その後ローリングはツイッターを更新していないが、反響は各方面に広がっている。

この記事は英語から翻訳・編集しました。翻訳:石垣賀子 / 編集:BuzzFeed Japan