継続は力なり、好きこそ物の上手なれ。
「見えないゴールを永遠に追っていける幸せを、噛み締めながら作っていきたい。自分の中に伸び代がまだまだあるのが楽しい」
そう話し、あるアニメの衣装を独学で制作するコスプレイヤーがいます。
1990年代に朝日系列で放映されていた美少女戦士セーラームーンシリーズ。
その衣装が「再現度が高すぎる」と、Twitterで話題になっているのです。
主人公である「月野うさぎ」のクローゼットを忠実に再現しています。素晴らしい……!
2次元のお洋服が現実になるなんて、夢を見ているようです。
BuzzFeedは1992年の「美少女戦士セーラームーン」放映時から作品が大好きだという、うさこさんに話を聞きました。
作られたお洋服の中でも一番のお気に入りを尋ねると、初登場6話の私服だといいます。
セーラームーンのお洋服のどんなところに魅力を感じるのでしょうか。それは「記憶に強烈に刻まれた印象」だと話します。
独学で衣装を作られてきたうさこさん。今まで費やしてきた費用や時間は……?
「私服に限って言えばここ2年ほどですが、長年技術を培ってようやく今制作を始めたと思えば、時間は約20年間と言ったところでしょうか」
コスプレを始めて20年、年間50着くらい作った年もあったといいます。
「積み上げてきた継続と経験があるからこそ、今作りたいイメージの一着が仕上げられるのだと思います」
うさぎちゃんの私服は予算にすれば1着5000円ほど。
しかしプリンセスのドレスともなれば材料費が1着10万を超える事も。
「全部の費用はちょっと怖くて数えられません」
最後に作品への愛を語ってもらいました。
セーラームーンという作品には「ただ可愛いとかキラキラしているとか、それだけでは終わらない奥深さがある」のだと話します。
「彼女たちはどこにでもいる普通の女の子で、決して戦いたい訳ではなく、自分にとって大切な存在を護る為に辛い戦いをしています」
しかもそれが遥か遠い未来にまでずっと続いていくと思ったらどれだけ恐ろしい事か、考えただけで背筋が凍り付くんだとか。
「このような深い部分は、大人になった今だからこそ理解できるようになったように思います」
また、セーラー戦士と対峙する敵キャラの魅力もセーラームーン作品の素晴らしい部分。
「敵と呼ばれる立ち位置の方々も悪者だから倒す、という単純な存在では決してありません。戦うだけの理由があり、自分の強い信念を持ってセーラー戦士と対峙しています」
「逆を返して言えば、セーラー戦士が全てに置いて正義だとは言えない部分もあります」
「立ち位置が違えば見える風景も変わってくる、一方だけの意見を聞いて全てを理解したとは決して言えない事をセーラームーンから学びました」