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性的マイノリティの役者を起用するべき。 トランス女性を演じた俳優が、キャスティングを語る

映画『リリーのすべて』で、トランス女性を演じた俳優エディ・レッドメイン。「トランス女性の役者を起用するべきだった」という批判に対し、当時の自身の判断についてインタビューで語りました。

俳優のエディ・レッドメインは、2015年公開の映画『リリーのすべて』での自らの役を振り返りました。

この映画は、世界で初めて性別適合手術を受けたトランス女性、リリー・エルベの実話に基づいています。エディがシスジェンダーの男性であることから、当時そして今も、エディがトランス女性を演じることへの批判が多くありました。

2021年11月に英紙「サンデー・タイムズ」の取材に応じたエディは、自身の役について「今なら引き受けません。あの映画は誠心誠意で作ったけど、間違いだったと思います」と話しました。

「キャスティングにまつわる不満が多い理由は、この議論について発言したくてもできない環境にいる人が多いからです。発言権が平等にならなければ、このような議論はずっと続くでしょう」

エディは『リリーのすべて』の後、イギリス・ロンドンでの舞台『キャバレー』で司会者の役を演じました。この役は過去の大作で、ジョエル・グレイやアラン・カミングなど、性的マイノリティの俳優が主に演じてきました。

エディはこの役を引き受けたことについて、「これまで読んできた役の中で、この役は固定観念に縛られていなかったから」と語っています。「キャスティングに反対する前に、ぜひこの作品を観に来てほしいと周りにお願いしました」

『リリーのすべて』で共演したアリシア・ヴィキャンデルも、2021年前半に同作のキャスティングをめぐる批判の一部について語りました

性的マイノリティについての議論は、エディが主演を務める映画『ファンタスティック・ビースト』シリーズにも関連しています。シリーズの作者であるJ.K.ローリングの「『トランス女性であること』と『女性であること』を同義にはしたくない」という反トランス発言に対してエディは、「彼女のコメントには同意できない」と語っています。

エディの英紙「サンデー・タイムズ」の取材の全文(英語)はこちらから。

この記事は英語から翻訳・編集しました。  翻訳:アシュウェル英玲奈