大学時代の同級生で結成されたコンビYouTuber「水溜りボンド」。YouTubeのチャンネル登録者数は400万人を超え、最近ではラジオ番組「オールナイトニッポン0(ZERO)」、AbemaTV「水溜りボンドの青春動画荘」など、YouTube以外にも活躍の場を広げている。
そんな彼らは、6年間続けていた動画の毎日投稿を昨年いっぱいでやめた。「毎日投稿」は、水溜りボンドの代名詞とも言えるほどの代表的なポイントだ。
継続することよりも、やめることのほうが難しかったという毎日投稿。
一体、どうしてやめたのか。水溜りボンドの2人に聞いた。
近すぎるが故に生じた現象

カンタ:まさしくそういう話し合いを2人でしました。僕らってこの6年間、本当にずっと一緒にいてYouTubeしかしてないんで、普段から同じような話ばっかりするようになっていったんですよね。
トミーに「昨日こういうことがあってさ〜」って話しても、昨日もずっと一緒にいたので知ってるという(笑)。本当はお互いにそれぞれの考え方とか人生があるはずなんですよね。ずっと一緒にいると、「そんなことあるわけねーじゃん」みたいな会話が生まれないんですね。
特にラジオをやらせてもらってから感じるようになりました。
ーー近すぎるが故にお互いの情報を知り尽くしている。
カンタ:本当に起きて企画考えて、撮影して編集してっていうYouTubeしかやってなかったんで。テレビやイベントがあるときも一緒ですし、映画観る時間とかもあまりなかったよね?
トミー:そうだね。YouTubeに全部映し出されてるんで、お互いに余白がないという弱みみたいなことは感じていましたね。1人で何かをする時間もなかなか取れなかったです。
余白から生まれる爆発力みたいなものは存在すると思うんですよね。そこがなかったのは、毎日投稿をやめる理由の1つだったと思います。
カンタ:なんかふとどこかに行ったときにアイディアが湧いて、それが仕事に良い影響を及ぼすこともあると思うんですよね。
なので週2で休んだらどうなるんだろうとか、その分、動画のクオリティが上がったらもっと喜んでもらえるかもしれないし、自分たちのためにもなります。
わかんないですけどね。僕らもやったことがないので、今は感じたことをどんどん反映させてる段階ですね。
毎日投稿をやめて変わったこと、YouTube界のNHKについて
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ーー毎日投稿をやめられてから、なにか変化はありましたか。
トミー:犬飼いましたね。
カンタ:毎日投稿やってる時はなかなか飼えなかったもんね。
トミー:飼えなかった。散歩しながら考える時間ができたり、大きい企画を動かすことに時間が使えたり。思考や視野の幅が広がったような気はしますね。
カンタ:僕は地元の友達に会ったりするようになりました。今までの6年とか7年は、友達に会ってインプットしたこともすぐに動画でアウトプットするぐらいの状態でした。
でも、最近はそれをちゃんと蓄えられるようになりました。毎日投稿で培ってきたことと、犬と過ごすような日常生活から湧いてきたことを動画に落とし込んで世の中に発信できたら、より自分たちらしい動画が作れるようになるんじゃないかっていうのは考えますね。
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ーー水溜りボンドさんの動画って、親と一緒でも観られる安心できる内容が多いことから「YouTube界のNHK」と表現されることもありますよね。
カンタ:そんなつもりはなかったですね、正直(笑)。まぁでも、僕の志向が若干強いのかなとは思います。人を傷つけるのは好きじゃないですし、下ネタとかも苦手だなって思うし、そういう感じでやっていたら、いつの間にかそう言われるようになっていました。
意外と逸脱してる動画もいっぱいありますからね。普通に考えて、罰ゲームで南極行ったりしないと思うんですよね(笑)。僕らの意識としては自由にやってるつもりではありますね。
トミー:僕はそういう人間だったことは1秒もないんで(笑)。カンタの編集のおかげでキレイに見えてるんだと思います。僕がNHKなんて言われる日がくるなんて、地元の友達が知ったら「嘘じゃん!」って言われると思います(笑)。
いまのYouTubeは総合格闘技


