2021年に発売され、今大ブームとなっている謎のゲーム『スイカゲーム』。
発売から1年10カ月が経過していますが、インフルエンサーやゲーム配信者などの発信をきっかけに「ヤバいゲームがある」と口コミで話題に。
240円という遊びやすい価格もありプレイヤーがどんどん増え、9月26日現在のNintendo Switchダウンロードソフトランキングでは『ピクミン4』や同じく低価格帯の『Vampire Survivors』などのタイトルを押しのけ、1位に浮上しました。発売から時を経て大ブームを巻き起こしたこのゲームの魅力に迫ります。
強豪タイトルを押しのけ、ついに1位に
『スイカゲーム』は、その名の通りスイカを作るゲーム。
上から果物を落としていき、箱の中を果物で敷き詰めていきます。
果物は物理演算でコロコロと転がって動き、同じものとぶつかると1つ大きな果物に変化(なんで?)。さくらんぼ→いちご→ぶどう→……→メロン→スイカとどんどん大きなものに育てていき、一番点数が高いスイカを目指すというゲームです。
箱から果物がはみ出してしまうとゲームオーバーとなります。
果物が合体するとき、「ポンッ!」と小気味よい音がして大きくなるのですが、その衝撃で回りの果物が少し動くので、意図せず連鎖的にくっついて大きな果物が爆誕すると最高に気持ちがいい!
『ぷよぷよ』や『パズルボブル』などの落ち物系パズルと違うのは、落とすときもゲーム全体でも制限時間が一切ないこと。ゆっくりゆっくり、慎重に狙いを定めて果物を落とすことができるのですが、もうとにかくうまくいきません。
落とす途中でほかの果物に引っかかったり、思わぬ方向に転がって行ったり、ギリギリで合体してくれなくてどんどんフィールドが埋まっていったり……かわいらしい見た目とは裏腹に異常な悔しさがこみ上げてきます。
「なんで俺はさっきあそこにさくらんぼを置いてしまったんだ……」といった後悔が果物と一緒に積みあがっていくのですが、それが「悔しい! もう一回だけ遊ぼう」という中毒性と楽しさを生み出していると感じました。
うまくいかない悔しさとスイカができた時のうれしさ…
思わぬ大ブームに公式も反応
もともとはプロジェクターなどを販売するpopInの製品「popIn Aladdin」に内蔵されているゲームとしてリリースされたという『スイカゲーム』。
ゲームの人気に製品公式アカウント(@aladdinx_jp)も反応し、ゲームの豆知識を投稿したり、流行の先駆けとなったゲーム配信者などに感謝を述べるなど、唐突なブームに困惑とうれしさが隠し切れない様子。
中でも、配信者の間で勃発していた「デコポンの次の果物は『オレンジ』なのか『みかん』なのか」という論争に「デコポンの次の果物は『かき(柿)』です!!!」と終止符を打ったツイートには、1万件以上のいいねが寄せられていました。柿だったんだ……。
SNSでは、
💬「スイカゲームめちゃはまる中毒性やばい」
💬「何気に始めたスイカゲーム2時間ぐらいやってしまって悔しい……」
💬「綺麗なスイカできた!感動!!!」
などゲームの動画やスクリーンショットを投稿する機能でハイスコアを自慢したり、悔しい状況を説明したりと盛り上がっています。
240円という手軽な値段ながら、とんでもない時間が溶けていく悪魔のようなゲームなので、自制心に自信のない人はやめておいたほうがいいかもしれません……筆者はすでに5時間近く溶かしております。