※この記事は、性的暴行や人種差別に関する発言を含みます。
日本生まれでロンドンを拠点に活動するシンガーソングライターのリナ・サワヤマが6月24日、イギリスで行われたグラストンベリー・フェスティバルに出演しました。
マシューをめぐってはここ数カ月、度重なる人種・性差別的な発言により、ファンや業界の著名人から批判の声がやみません。
2023年2月にマシューは、コメディアンのアダム・フリードランドとニック・ムレンが司会を務める、ポッドキャスト番組「The Adam Friedland Show」にゲスト参加しました。
番組では、ラッパーのアイス・スパイスの話題に。
続けてマシューは、日本、中国、そしてハワイなどの人々の話し方も揶揄(やゆ)します。
リナもすぐに「何これ最低」とコメントします。
リナとマシューは、同じレコード会社Dirty Hitに所属していました。
リナはシングル曲「STFU!」をリリースしたときのマシューの反応について、音楽誌NMEにこう語っています。
リナがマシューを尊敬していた過去を考えると、今回のリナの言動には重要な意味があるでしょう。
リナは日本で生まれ、5歳で両親と共にロンドンに引っ越しました。
2020年、NMEのインタビューで次のように語っています。
マシューはポッドキャストで、ほかにも問題発言をしています。有色人種の女性を辱め、乱暴に扱うポルノサイトを好んで視聴していると明かしました。
司会者のアダムは、マシューの家で友人を含めてパーティーをした時のことについて言及。
マシューはこの会話の中で、当時について振り返りました。
このポットキャストのエピソードは多くの反感を買いました。
今年1月のライブでは、ナチス式敬礼のまねをし、これが咎められました。
2人の交際を知ったテイラーのファンの多くからは、失望の声があがりました。2人は1カ月後に破局しています。
無言だったテイラーと比較し、グラストンベリー・フェスティバルがBBCでも生放送される中、ステージでマシューを非難したリナの行動が称賛されています。
マシューが支持した曲でもある「STFU!」を歌う直前、怒りに満ちた声で次のように語りました。
「今夜この曲を、Ghetto Gaggersを見て、ポッドキャストでアジア人をばかにする白人男に捧げる。しかもその男は、私の原盤権を持っている。いい加減にしろ!」
Dirty Hitと契約が切れたものの、マシューは会社の株をまだ保有しています。
イギリスの有限責任会社の情報を登録し、一般に公開する行政機関Companies Houseでは、Dirty Hitの株主リストにマシューの名前が確認できます。マシューは、全体の4.09パーセントにあたる株を保有しているようです。
つまり、リナの売上から金銭的な利益を得ると考えられます。
ネットでは、多くのファンがリナの行動を称賛しました。
グラストンベリー・フェスティバルにはマシューもおり、ファンがその姿をツイッターに投稿しています。
マシューがリナの公演を見ていたかは明らかになっておらず、リナの発言に対するコメントも発表していません。
この記事は英語から翻訳・編集しました。翻訳:久保舞菜美