ハラスメント被害を「大袈裟だ」と思っている人へ 女子大生が被害の一部始終をTikTokに掲載
「多くの女性が公共の場所で経験することとして、もっと世の中の人に知って欲しかった」ハラスメントを受けた大学生が声をあげた。
カナダ在住の大学生、ケイトリン・マードックさん(20)は、バーで開かれた友人の誕生日パーティーに参加した。
残念ながら、パーティーはケイトリンさんにとって楽しい思い出にはならなかった。
その理由をケイトリンさんは以下のように語った。
「バーでは、見知らぬ男性が私の体に手を回してきました」
「私はその男性にわざわざ、『その腕をどけて私に構わないで欲しい』とお願いする必要がありました」
「さらに、バーの外にいた私に数名の男性が私に話かけてきました。私の携帯をとり、私の友達と話しだす人まで現れました。そのため、私はバーの反対側まで『文字通り』走る必要がありました」
帰り道、友達と電話をしながら帰宅していたケイトリンさんに見知らぬ男性が話かけてきた。
嫌がるケイトリンさんだったが、男性はしつこく話かけてきたそうだ。
ケイトリンさんはその様子を撮影し、TIkTokに投稿した。
男性から「あなたの温もりをください」と言われ、ケイトリンさんが困惑している様子が動画から分かる。

「友達との電話を切ったあと、見知らぬ男性が帰ってきて、温もりをくださいって言い続けてくるんだけど???」
「あげられる温もりはありません」と丁寧に断ったケイトリンさん。
嫌がる彼女の気持ちを考えずに話かけ続ける男性。

最初は丁寧に断っていたケイトリンさんだが、やがて「もう話かけないで欲しい」と明確に拒否した。
すると、怒った男性は通行人に「あの女はクソ女(ビッチ)だ」と捨て台詞を吐き、立ち去った。
「気持ちが悪かったし、怖かった」とケイトリンさんは出来事を振り返る。
「私は細身の体型で力もそんなにありません。逆ギレされて攻撃的になられても困るので、不快だったとしてもはっきり断ることは難しいのです」
「多くの女性が公共の場所で経験することとして、もっと世の中の人に知って欲しかった」とケイトリンさんは語る。
「ハラスメントに対する恐怖を『大袈裟だ』と思っている人にもう一度よく考えて欲しい。これが現実なのです。私の知っているほとんどの女性、女の子がこのようなハラスメントを経験しているのです」
ケイトリンさんは、 BuzzFeed にそう語った。
「今回の TikTok の映像が、ハラスメントに対する問題意識を高めてくれるきっかけになればいいと思う」
「こういうハラスメントに声をあげると、『(男性に)笑ったり、優しくしたあなたにも原因がある』『露出した服を着るな』という意見をよく聞きます」
「(人に優しくする)まともな人間やただ好きな服を着ているハラスメント被害者に責任があると主張するのは、おかしいと思います」
この記事は英語から翻訳・編集しました。 翻訳:オリファント・ジャズミン