日本最大のLGBTQの祭典「東京レインボープライド2020」(TRP2020)。今年は新型コロナウイルスの影響で、オンラインでパレードやイベントが開催されました。
4月26日のトークイベントに出演した水原希子さんは「レインボープライドはみんなのためのもの。色んな理由で自分がマイノリティだと感じているたくさんの人が勇気付けられる」と語りました。
フロートで参加予定だった
「LOVE WILL WIN」と描かれたスパーンコールのレインボーTシャツを着て参加した水原さん。
今年の東京レインボープライドでは、会場でパレードが実施されていたら、自身がプロデュースした“ド派手なフロート”で参加する予定だったことを明かしました。
「最初は突拍子もない、どでかいものをやろうと考えていたんです。車にポールダンスのポールをつけて踊ったり、ミュージシャンの友だちと一緒にパフォーマンスができたりしたらいいなとか考えてました」
「10年以上前にロンドンに行った時に普通に街を歩いていたら、レインボーパレードが行われていたんですよ。当時18歳とかでパレードのことも知らなかったんですが、みんな大きい車で踊っていて、フェスティバルみたいな、パーティーみたいな、この瞬間をみんなで楽しもう!というのがすごくいいなあと思って」
「それを東京でもやりたいなと思っていました」
「みんなのためのレインボープライド」
水原さんは12、13歳の頃からモデルとして活動を始め、ファッション業界で様々なセクシュアリティの人に囲まれて仕事を続けてきました。そのため、多様な性の在り方があることを「疑問に思うこともなかった」と語ります。
その一方で、アメリカ人の父親と在日韓国人の母親を持つ水原さんの中にも、「人と違う」自分を隠したいと思う気持ちもあったと言います。
「近年になって(LGBTQや多様性などのテーマについて)ディスカッションされていく内に、子どもの頃、自分が英語を話せるのに話したくなかったのは、人と違うと思われたくないから、そういう行動を取ってたんだとわかるようになりました」
「だからレインボープライドが素晴らしいのは、LGBTQコミュニティの人だけでなく、いろんな人が勇気をもらえる運動だからだと思っています」
「私みたいなミックスの方だったり、色んな理由で自分がマイノリティだと感じている人がたくさんいらっしゃると思うんですけど、悩みはそれぞれ違くても、悩んでいるのは私一人じゃないんだ、みんな悩みを抱えていたり、苦難を通ってきているんだと知れるだけで、大きな支えになると思う」
「本当にたくさんの方が勇気付けられる。みんなのためのレインボープライドだなと思うんです」
クィア・アイで感じた「人類愛」
トークライブでは、2019年に配信されたNetflixオリジナル番組「クィア・アイ in Japan!」で、案内人を務めたときの経験も語りました。
「クィア・アイ」はゲイやバイセクシュアルのファビュラスな5人組が、様々な悩みを抱えた人の毎日を大変身させる番組。世界中で愛されている人気番組ですが、日本版を作るにあたり、水原さんの中には不安もありました。
「正直、日本でやるとなった時に不安だったんですよ。あまりにも文化が違うから。アメリカの番組を見ていると、いい意味で押しが強くて、日本の人たちは圧倒されちゃうんじゃないかなと思っていたんです」
「でもファブ5のメンバーが一生懸命頑張ってくれている姿を、悩みを相談するヒーローの方々が見て、言葉が通じなくても、『こんなに頑張ってくれてるんだから答えなきゃ!』という思いやエネルギーみたいなところで会話が繋がっていて」
「カルチャーの違いも乗り越えて、人と人との結びつきというか、人間対人間の人類愛を感じました」
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東京レインボープライドの公式メディアパートナーであるBuzzFeed Japanは、4月26日、27日の両日、BuzzFeed Japan Newsの公式Instagramアカウントにて「オトマリカイ」のインスタライブを配信します。
「オトマリカイ」はLGBTQなお友達をお招きし、「We Are More Than Sexuality」をモットーにゴロゴロ語り合う番組です。
今回はいずれも午後8時より、計5組のゲストと話しながらリアルタイムで視聴者の質問にお答えします。
さらに、BuzzFeed Japanでは、6月19日~28日までの期間中、年に一度の特集「レインボー・ウィーク」を実施し、LGBTQをはじめとする性的マイノリティに焦点をあてた記事や動画を集中的に発信する予定です。
今年の特集のテーマは「幸せ」です。現在、テレビ会議システムなどを活用し、オンライン上でインタビュー取材に協力してくださる、LGBTQの方やカップルを募集しています。
メール(japan-report@buzzfeed.com)やBuzzFeed NewsのLINE公式アカウント(@buzzopi)、または担当記者にご連絡いただけますと幸いです。
あなたは、あなたのままでいい。私も、私のままでいい。
誰だって、違うところがあるのだから。
毎日、異なった生活を送り、それがこれからも続くのだから。
愛や幸せがみんな異なるから、この豊かな世界が、今があります。
それぞれの“らしさ”がもっとも尊重される世の中に。
BuzzFeed Japanは、多様な「幸せ」について発信していきます。