以下、これまでのマーベル・シネマティック・ユニバース(『ブラックパンサー』を含む)のネタバレがたくさん出てくるので要注意!
10年前にスタートしたマーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)の集大成となる作品、『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』がいよいよ4月27日から日米同時公開される。

どのキャラクターが死ぬか(ロキでしょ…!?)ということの他に、『インフィニティ・ウォー』では、マッド・タイタンこと強敵サノスが、いかにしてインフィニティ・ストーンを手に入れるのかという大きな謎が明かされる今作。

これまで、マーベル映画を見たり見なかったりという人でも、サノスが魔法の籠手、インフィニティ・ガントレットに必要な6つのインフィニティ・ストーンを集めようとしてきたことは、知っているはず。

サノスがインフィニティ・ガントレットを装着するシーンは、『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』のエンドクレジット後に初めて登場した。
今のところMCUには18作品あり、そのなかでインフィニティ・ストーンは5つ出てきたけれど、6つめのソウル・ストーンはまだ発見されていない。では一体、ソウル・ストーンはどこにあるの?
If you’re puzzled about the Infinity Stones, this might help! Movies they’re featured in, their containment devices, and who has them now. https://t.co/gLquJlbzIT
その答えはずばり、ワカンダ。どうしてか、これから順を追って説明するけれど、その前によく知られているもう1つの仮説について、その可能性はないということを一緒に検証していこう。
言うまでもなく、マーベル映画ファンにとって、ストーンのがどこにあるのかは最大の関心事の1つで、いちばん有名なのは“T.H.A.N.O.S.”説。つまり、サノスの名前の頭文字が、6つのインフィニティ・ストーンの場所を示しているというものだ。

この“T.H.A.N.O.S.”説だと、未だ見つかっていないソウル・ストーンは、Hがつく『マイティ・ソー』シリーズのヘイムダルが持っているということになり、なるほど、信憑性がある話に聞こえる。

『エイジ・オブ・ウルトロン』ではソーのヴィジョンの場面で(『インフィニティ・ウォー』の予告編だけでなく)、ヘイムダルが盲目になっていた。

でも、この他に、ヘイムダルの能力とソウル・ストーンとの関連はない。

それに、ヘイムダル(または他の誰か)がインフィニティ・ストーンを隠し持っていたとする案は、これまでマーベル映画がインフィニティ・ストーンを描いてきた例と、どうも合致しない。6つのうち最初に登場した、スペース・ストーン(テッセラクト、T)の場合を見てみよう。

次に登場したのが、マインド・ストーン(セプター、S)だ。

続いて登場したのが、そもそもストーンと呼べるのか微妙なエーテル(A)。

それから、インフィニティ・ストーンで最も有名なパワー・ストーン(オーブ、O)。

最後は、タイム・ストーン(ネックレス、N)。

インフィニティ・ストーンはたいていどれも、最初は何かに収納されている。そして、『マイティ・ソー/ダーク・ワールド』に出てきた駐車場のように、その保管場所・環境に影響を及ぼす。

『アベンジャーズ』の空母ヘリキャリアでは、ロキの杖=セプターがアベンジャーズの思考を洗脳しようとしていた。

ここで、インフィニティ・ストーンが今ある場所を整理しておくと、アスガーディアンのところに1つ、ヴィジョンの額に1つ、コレクターのところに1つ、ザンダー星に1つ、ニューヨークに1つ。

『インフィニティ・ウォー』の予告編では、サノスはパワー・ストーンとスペース・ストーンのみ装着している。つまり、ザンダー星とアスガーディアンたちは、サノスに襲撃されたということだろう。ご愁傷様です…。

それから、サノスの部下ブラック・オーダーが、ヴィジョンからマインド・ストーンを略奪しているようにも見える。

それに、『インフィニティ・ウォー』の予告編では、サノスがワカンダに行くことがわかる。

キャプテン・アメリカと戦うサノスの籠手には、さっきと同じ2つの石がはめ込まれている。サノスは理由があって、ワカンダに行くと考えていいはず。つまり、インフィニティ・ストーンを手に入れるために。

あと、MCUの作品は全て、S.H.I.E.L.D.とアベンジャーズに関係しているか、またはインフィニティ・ストーンが出てくる。
さて、ここまで納得してくれたかな? みんな、ついてきてる? 今まで説明したのは全て、ワカンダ説のための前振りだからな!

現時点で、原作コミックに説明されていたソウル・ストーンにいちばん近いのは、MCUのなかで1つだけ。そう、ヴィブラニウム。

ソウル・ストーンが収納されているヴィブラニウムが、ワカンダに衝突したと考えて間違いないと思うんだ。

「でも待って、色はどうなの?」と思う人もいるだろう。ワカンダのヴィブラニウムはいつも、青みがかった紫色で描かれてきた。
ヴィブラニウムの隕石に、ソウル・ストーンが入っていたとしたら、ワカンダで突然繁殖したハート型ハーブの説明もつく。

ハーブでトリップしたシーンでは、ティ・チャラは全ての能力を消され、亡くなった父にまつわる記憶にアクセスしていた。

また、このシーンでティ・チャラはワカンダを守護する豹の女神バストに出合う。
MCUの主要テーマの1つは、古代から伝わる宗教の数々が、異種族をもとにしていることだ。バストが動物ではなく、人間の姿をした女神だったら、つじつまが合わない。

MCUには、ワカンダの王女シュリとアメリカ人のハワード・スタークという2人の科学者のように、興味深い類似点もある。
とにかく、サノスはソウル・ストーンを手に入れるためにワカンダに行く。これが僕の見解だ。
(それから、ロキは『インフィニティ・ウォー』で完全に死ぬんじゃないかな)

この記事は英語から翻訳されました。翻訳:本間綾香 / 編集:BuzzFeed Japan