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ミス・フランス、103年の歴史で初めてショートヘアの参加者が優勝。「伝統に沿わない」と論争も

「ミス・フランス 2024」の称号を手にしたのは、大学生のイブ・ジルさん(20)。前髪やショートヘアが「大会の伝統的な美の基準にそぐわない」と、誹謗中傷の的になっていた。ジルさんは今回の優勝を「多様性の勝利」だと語る。

「ミス・フランス 2024」の決勝大会が12月16日、フランス中部ディジョンで開催された。イブ・ジルさん(20)が優勝し、今年の「ミス・フランス」の称号を手にした。

大会を勝ち上がるなか、ジルさんは誹謗中傷の的になっていた。その理由は「ショートヘア」。

これまで同大会では、額を出した、艶やかでウェイビーなロングヘアスタイルの参加者が多かった。同大会の「伝統」を重んじる人々からは、ジルさんの髪型や体型が「女性らしくない」「前衛的すぎる」「フランスの美にそぐわない」といった批判が、SNSで相次いだ。

もちろん、これに反発してジルさんを擁護する意見も多くある。決勝大会後は、ジルさんの優勝を祝福する投稿であふれた。

ココ・シャネルやオードリー・ヘプバーンなどをに挙げ、「ショートヘア=伝統的な美の基準から外れている」という考え方に異を唱える人もいた。

ジルさんは、103年の大会の歴史で初めて、ショートヘアで優勝した人物となった。

ジルさんはこの功績を「多様性の勝利」だと語った

ミス・フランス大会の出場規定が保守的すぎるという批判的な意見が、ここ数年で増加している。その声を受け規定を変更してから、今年は2回目の開催となった。