米オハイオ州パーマのファストフード店で9月5日、店員を暴行したとして39歳の女が逮捕された。
女の暴行は、店内にいた別の客によって撮影された。その様子がこちら👇
その場にいた人が撮影した動画には、女性店員と客の女が、レジの前で言い争っている様子が確認できる。
女は店員の顔に向かって料理を投げつけ、店員を罵倒しながら、その場を立ち去ろうとした。
その後、女は駆けつけた警察に逮捕され、後日、軽犯罪の暴行罪で起訴された。
SNSでは、女への批判が集まっている。
💬「できあがったばかりのおいしい料理を投げるとか…」
💬「人前でちゃんとした振る舞いができないなら、外に一歩も出るな」
💬「なんで何もしていないかのように立ち去れるの?」
軽犯罪の暴行罪で起訴されたのは、ローズマリー・ヘイン被告(39)。
ガーディアン紙によれば、11月28日、裁判官は、ヘイン被告に180日の懲役刑と90日の執行猶予期間の判決を言い渡した。
裁判官は判決を読み上げた。
「被告は、提供されたブリトー・ボール(料理)が思ったものとは違ったことに腹を立て、このような態度をとったのですね?こうした暴力的な行為は、到底受け入れ難い」
被害を受けた店員の女性は、カスタマーハラスメント(カスハラ)を受けたトラウマにより、働いていた店を辞めたという。
判決と同時に、裁判官は別の選択肢も提示した。
ファストフード店で2カ月間、週20時間働けば、懲役刑は60日に短縮されるという特別措置だ。
FOXが公開した裁判の映像によれば、ヘイン被告はその場で特別措置の判決を選択した。
担当した裁判官は、異例ともいえる判決を出した経緯を、次のように話す。
「被告の行為にがく然とした。できれば彼女に教訓を与えるような判決を出したかった」
「ファストフード店で働くことで、彼女が接客する側の気持ちを理解できるようになるのであれば、なぜ一般市民は彼女のために働き、刑務所で食事をさせるために納税しなければいけないのでしょう。それならば彼女に働く経験を与えたほうが、彼女のためです」
「また、このようなカスハラにあたる行為が、他の人たちの抑止力になることも期待しています」