旅客機がトラブルで緊急着陸。乗客が発した「爆弾」発言が原因。米フロリダ

    米フロリダ州を飛んでいた旅客機が5日、当初の予定にはない空港に緊急着陸した。「爆弾(bomb)」という単語を発した2人は、その後逮捕された。

    米フロリダ州オーランド国際空港発の旅客機が現地時間5日、同州ジャクソンビル国際空港に緊急着陸した。

    機内で乗客同士の喧嘩が勃発し、そのうちの1人が「爆弾(bomb)」という単語を発したため、緊急着陸に至ったという。

    乗り合わせた客が撮影した動画がこちら👇

    動画には、警察が、男女2人を逮捕・連行する様子が映っている。

    現地メディアによると、ブリーズ・エアウェイズ717便は、オーランド国際空港を離陸。

    飛行機はロードアイランド州プロビデンスに向かっていたが、離陸から45分後、当初の予定にはなかった同州ジャクソンビル国際空港に緊急着陸した。

    乗客の1人によれば、離陸直前にカップルが口論を始めたという。

    別の乗客は、「ケンカのなかで『爆弾を持っている』と相手に向けて発言していました。周りの乗客がそれを聞き、航空会社に通報しました」と話す。

    さらに別の乗客は、機内の様子をこう証言する。

    「ある父親と娘が席を立ち、歩いてやってきた。『誰かが爆弾を持っていると話していたので、席を移動したいと頼んだ』と言っていた」

    緊急着陸後、パイロットは機内に残った乗客に着陸の経緯を説明した。

    「航行中、(乗客が)決して口に出してはいけない言葉が何度も発せられました」

    「私たちは定められた広範な措置に則り、マニュアルや運航管理オペレーションの指示に従わなければなりません」

    「今回、使用された言葉(bomb)の関係で、FBI(連邦捜査局)が捜査に介入します」

    逮捕された男は降機の際、手錠をかけられた状態で乗客に向け、「みなさんの旅行の計画を台無しにしてしまい、申し訳ございません」と謝罪した。

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    ブリーズ・エアウェイズ717便は、同日20日にプロビデンスに到着予定だったが、その日の飛行を断念。

    翌6日11時30分にジャクソンビル国際空港を出発するフライトに変更されたと米ピープル誌が報じている。

    ブリーズ・エアウェイズによると、乗客には食事、交通費、ホテル代などが含まれた150ドル(約2万円)が支給されたという。