アメリカ・アリゾナ州に住む1組の男女がネット上で話題を呼んでいます。
2人は、1年のうち”ある日だけ”の特別な関係を築いていますが、その関係は今年で8年目になるといいます。
2016年、米アリゾナ州フェニックスに住むジャマル・ヒントンさん(当時17歳)は、知らない番号からショートメッセージを受け取りました。
「11月24日午後3時から、うちでサンクスギビング(感謝祭)のディナーをやります。来るのなら前もって教えてください。みんなに会えるのを楽しみにしています。アマンダとジャスティンもいますよ」
※サンクスギビング(感謝祭)=毎年11月の第4木曜日に制定されているアメリカの祝日。親族や友人を集めて、大規模な食事会が開かれる。
メッセージの内容に身に覚えがなかったヒントンさんは、「誰ですか」と聞き返します。
ヒントンさんは、人違いだと説明しました。しかし、メッセージのやり取りは続きます。
ヒントンさんが冗談で「私も食事会に参加していいのですか?」と送ると、デンチさんからは「誰でもウェルカムです」という返事が送られてきました。
2人は実際に会うことに。
意気投合したヒントンさんとデンチさんは、2016年から毎年、サンクスギビングの日に集まるようになったといいます。
初めての食事会は、デンチさん一家が主催した会に、ヒントンさんがゲストとして呼ばれました。
2017年には、ヒントンさんとその彼女ミカエラさんが参加。
デンチさんの夫ロニーさんが新型コロナウイルスに感染し亡くなった2020年も、パーティーは例年通り継続されました。
2022年には、7回目のパーティーが開催。2人の交流は、現地メディアでも注目されるようになりました。
感謝祭当日、情報番組「TODAY」にそろって出演し、デンチさんがヒントンさんへの感謝の言葉を口にしました。
「この出会いで私の人生は変わったし、若い世代に対する思いも変わった。自分とは共通点がないと感じる相手と、友達になるのに抵抗感があった」
「でも一緒に食卓を囲んで話してみたら、世界が変わりました。ヒントンは私の心のなかにずっといるんです」
そして、2023年11月23日、2016年から続いた集まりは8回目を迎えました。
ネット上では、8年目を迎えた2人や3人の友情あふれる写真に、心温まるメッセージが集まりました。
💬「この関係がずっと続いているのすごい。大好きです」
💬「この人たちを知って3年経つけど、毎年この投稿を楽しみにしてる」
💬「想像してごらん。たった一通のメッセージが2人を引き寄せるってすごくない?」