毎年"ある1日だけ"の特別な関係が始まった男女。きっかけは、おばあちゃんの間違いメッセージ

    アメリカ・アリゾナ州に住むある男性と女性のちょっと変わった関係。出会って8年目の今年は、Airbnbとのコラボレーションで新たな展開に…。

    アメリカ・アリゾナ州に住む1組の男女がネット上で話題を呼んでいます。

    2人は、1年のうち”ある日だけ”の特別な関係を築いていますが、その関係は今年で8年目になるといいます。

    Somebody grandma is coming in clutch this year!! Ayee!!! pic.twitter.com/QGrx83nHLl

    — Jamal Hinton (@Jamalhinton12) November 15, 2016
    Twitter: @Jamalhinton12

    2016年、米アリゾナ州フェニックスに住むジャマル・ヒントンさん(当時17歳)は、知らない番号からショートメッセージを受け取りました。

    「11月24日午後3時から、うちでサンクスギビング(感謝祭)のディナーをやります。来るのなら前もって教えてください。みんなに会えるのを楽しみにしています。アマンダとジャスティンもいますよ」

    ※サンクスギビング(感謝祭)=毎年11月の第4木曜日に制定されているアメリカの祝日。親族や友人を集めて、大規模な食事会が開かれる。

    メッセージの内容に身に覚えがなかったヒントンさんは、「誰ですか」と聞き返します。

    ヒントンさんは、人違いだと説明しました。しかし、メッセージのやり取りは続きます。

    ヒントンさんが冗談で「私も食事会に参加していいのですか?」と送ると、デンチさんからは「誰でもウェルカムです」という返事が送られてきました。

    2人は実際に会うことに。

    意気投合したヒントンさんとデンチさんは、2016年から毎年、サンクスギビングの日に集まるようになったといいます。

    初めての食事会は、デンチさん一家が主催した会に、ヒントンさんがゲストとして呼ばれました。

    2017年には、ヒントンさんとその彼女ミカエラさんが参加。

    デンチさんの夫ロニーさんが新型コロナウイルスに感染し亡くなった2020年も、パーティーは例年通り継続されました。

    2022年には、7回目のパーティーが開催。2人の交流は、現地メディアでも注目されるようになりました。

    感謝祭当日、情報番組「TODAY」にそろって出演し、デンチさんがヒントンさんへの感謝の言葉を口にしました。

    「この出会いで私の人生は変わったし、若い世代に対する思いも変わった。自分とは共通点がないと感じる相手と、友達になるのに抵抗感があった」

    「でも一緒に食卓を囲んで話してみたら、世界が変わりました。ヒントンは私の心のなかにずっといるんです」

    そして、2023年11月23日、2016年から続いた集まりは8回目を迎えました。

    今回2人がSNSに投稿した自撮り写真には、新しい男性メンバーが写っています。

    実はこの男性は、民泊予約サービス「Airbnb」を使い、デンチさんのお家に宿泊するプランを予約したアルセニーさんです。

    エアビーの公式サイトによると、今回のプランは16ドル(約2300円)で販売されました。

    デンチさんはピープル誌の取材に対し、「(今回のエアビー企画は)大成功でした。個人的に、新しい人と出会い、新たな友情を築くのが好きなんです」と話しました。

    ネット上では、8年目を迎えた2人や3人の友情あふれる写真に、心温まるメッセージが集まりました。

    💬「この関係がずっと続いているのすごい。大好きです」

    💬「この人たちを知って3年経つけど、毎年この投稿を楽しみにしてる」

    💬「想像してごらん。たった一通のメッセージが2人を引き寄せるってすごくない?」

    今回、プロモーションを企画したAirbnbは、公式SNSでパーティーの裏側を撮影、動画を公開しています👇