食品表示が間違ったクッキーを食べ、ピーナッツアレルギーの女性が死亡。キャリアを追求し渡米

    アメリカのスーパーStew Leonard'sで販売されていたクッキーの食品表示ラベルにピーナッツの記載はなかった。女性はアナフィラキシーショックで死亡した。

    食品表示が間違ったクッキーを食べたイギリス人女性(25)が、アナフィラキシーショックで死亡した。

    ABCニュースによると女性は1月11日、アメリカの食料品チェーンStew Leonard's(ステュー・レオナルド)のコネチカット州にある店舗で販売されていたクッキーを口にした。

    食品表示ラベルにピーナッツの記載はなかったが、これが誤りだった。ピーナッツアレルギーだった女性は重度のアレルギー反応を起こし、その後死亡した。

    KILLER COOKIE: A British woman living in New York ate a cookie that took her life due to a peanut allergy. Authorities say the ingredient list did not state the cookie contained peanuts. https://t.co/SbJ8a9LMW7

    — News12BK (@News12BK) January 25, 2024
    Twitter: @News12BK
    女性が食べたものと同じとみられるクッキー

    誤表示の原因は調査中だ。BBCによるとステュー・レオナルドは米国食品医薬品局(FDA)と協力し、クッキーを回収した。

    計500個が店頭に出ていたとみられている。ステュー・レオナルドの社長は、ナッツアレルギーの客にクッキーを廃棄するか返品するよう呼びかけた

    Woman with allergy eats mislabelled cookie and dies https://t.co/Bgr4KYUX3R

    — BBC Health News (@bbchealth) January 25, 2024
    Twitter: @bbchealth
    ステュー・レオナルドの店舗

    同社が公開した動画で、社長は「食品表示ラベルに関して、私たちは非常に厳格なプロセスを踏んでいる。特にピーナッツについては、非常に真摯に取り組んでいる」と述べた。

    クッキーを製作しているのは、ニューヨーク州のメーカーCookies United(クッキーズ・ユナイテッド)だ。ステュー・レオナルドの社長は、原材料の大豆をクッキーズ・ユナイテッドがピーナッツに変更し、同社の安全責任者は変更を知らされていなかったと主張している。

    一方クッキーズ・ユナイテッドは、2023年7月にレシピ変更をステュー・レオナルドに通知したと異議を唱えている。

    亡くなった女性はダンサーで、2018年にニューヨークに移住しキャリアを追求していた。

    女性が卒業したダンススクールが、インスタグラムに追悼文を投稿した。

    「彼女はニューヨークのダンス界に欠かせない存在で、情熱を追求し、明るい光を放ち、最も愛することに取り組んでいました」

    「私たちは、彼女の喜びにあふれた精神と限りない才能を忘れません。辛い時間を過ごすご家族のことを思っています」

    サムネイル:Getty Images