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刑務所で放火騒ぎ。大晦日に配られた“ワイン”の量が少ないと腹を立て…イタリア

イタリア・シチリア州パレルモのマラスピーナ少年刑務所では、少量のスパークリングワインを配り、新年を迎えた時に乾杯するのが伝統だ。ところが、一部の受刑者はその量が「少なすぎる」と腹を立てた。

イタリア・シチリア州パレルモのマラスピーナ少年刑務所で、受刑者たちの抗議運動が、火事騒ぎにまで発展した。

その理由は……大晦日に配られたスパークリングワインの量が少なかったから。

地元メディアによると同刑務所では、少量のスパークリングワインを配り、新年を迎えた時に乾杯するのが伝統だという。ところが、一部の受刑者がその量に腹を立てた。

最終的には受刑者が独房に放火し、刑務官2人が煙を吸って病院に搬送される騒ぎにまで発展した。

イタリアの刑務官組合、Sindacato Autonomo Polizia Penitenziaria(SAPPE)のドナート・カペーチェ書記長は、この出来事を「狂気の夜」と表現した。

「このように不条理なかんしゃくの代償を払うのは、刑務官です」

同刑務所が毎年配っているのは、シャンパン、カヴァと並び「世界の3大スパークリングワイン」とされるプロセッコだ。

ワイン大国イタリアでは、刑務作業の一環としてワイン造りを指導するプロジェクトなども行われている。