全米映画俳優組合(SAG-AFTRA)のストライキが、7月14日から継続しています。
ハリウッドでは全米脚本家組合もストライキを行っており、俳優と脚本家が同時にストライキに入るのは1960年以来、63年ぶりです。
ストライキ決行が正式に発表された14日深夜以降、映画『オッペンハイマー』の出演者たちが、さっそくストライキへの参加を表明しました。
クリストファー・ノーラン監督がメガホンをとった『オッペンハイマー』は、7月21日に全米公開されます。日本での公開は未定です。
ストライキ決行の可能性が浮上したため、ロンドンでのプレミアは、出演者がイベントに参加できるよう開始時間が1時間前倒しになりました。
出演者のエミリー・ブラントは、レッドカーペットでの取材で、イベントの途中でストライキが決行された場合、出演者は「みな一丸となって、その場を去るつもりだ」と話しました。
マット・デイモンも、「ストライキが決行されたら退出します。そのつもりでイベントの時間をずらしたのですから。決行された瞬間、帰国します」と語りました。
試写会が始まる直前、ノーラン監督は出演者たちがストライキに参加するため、イベントを退席したと発表しました。
試写会のステージで、監督は「(主演の)キリアン・マーフィーをはじめとする、素晴らしい出演者たちに敬意を表します」と語りました。
「レッドカーペットで彼らの姿を目にしたばかりだと思いますが、全米映画俳優連合のストライキ決行に伴い、彼らは(ストライキ支持を表明する)プラカードを書くため、家に帰りました」
ノーラン監督自身も、ストライキを支持すると発表。「私も所属する全米脚本家組合(のストライキ)に参加し、組合員の公正な賃金獲得を目指して闘う所存です」
この記事は英語から翻訳・編集しました。翻訳:筒井華子