オードリー・ヘプバーンも。活動休止、引退を発表した芸能人、その理由は？「性的暴行を受け…」「セリフを思い出せない」

オードリー・ヘプバーン、キャメロン・ディアス、ヒュー・グラント……。さまざまな理由で俳優業を引退／休止した俳優たちを紹介します📸

ハリウッド業界からの引退、活動休止を決めた俳優たち…。誰もが憧れる華やかな世界から身を引く理由とは？

Matt Winkelmeyer / Getty Images for Critics Choice Association

多忙なスケジュール、ハリウッドでの倫理的な問題、世間の目にさらされ続けることなど、原因はさまざま。

今回は、俳優業からの引退、活動の休止を決めた俳優を紹介します。

まずは引退した俳優から…！

映画『チャーリーズ・エンジェル』シリーズのキャメロン・ディアス

Albert L. Ortega / Getty Images

2020年に第1子が誕生したタイミングで活動を休止しました。

以前から、ハリウッド俳優としての多忙なライフスタイルにはうんざりしていたと発言しています。

共演者のジェイミー・フォックスの説得もあり、昨年のNetflixの新作『Back in Action（原題）』で復帰したキャメロンですが、今後も俳優業を続けるかは未定ということです。

映画『リンカーン』のダニエル・デイ＝ルイス

Kevin Winter / Getty Images

2017年の『ファントム・スレッド』を最後に引退を宣言しました。

ダニエルは、演じる役を極端に選り好みすることで有名でしたが、それはダニエルの演技に癖があったからだといいます。

それまでにも何度も引退を思案したそうですが、最終的な決断は2017年になりました。

『バック・トゥー・ザ・フューチャー』のマイケル・J・フォックス

Jason Kempin / Getty Images

2020年公開の映画『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』で、レオナルド・デカプリオ演じる俳優リックが、セリフを思い出せないシーンを見て、引退を決断したそう。

というのも、マイケル自身、『グッド・ファイト』の撮影中に同じような経験をし、引き際を悟ったというのです。

マイケルは、パーキンソン病を患っていることを公表しており、2000年に設立した財団「the Michel J. Fox Foundation for Parkinson’s Research」を通じ、慈善活動や寄付活動を行っています。

『007』シリーズのショーン・コネリー

Stephen Shugerman / Getty Images for AFI

2003年公開の『リーグ・オブ・レジェンド／時空を超えた戦い』の撮影後、引退を表明しました。

しかし、その後2012年に、アニメ映画『Sir Billi（原題）』に声優として出演しています。

2020年10月、滞在先のバハマで亡くなりました。

『シャイニング』のシェリー・デュヴァル

Cbs Photo Archive / CBS via Getty Images

2002年にハリウッド界から去ったシェリー。オファーされる役が限られてきていたことや、兄弟のひとりが骨髄ガンを患ったことなど、複数の要因があったとされています。

引退後は、故郷のテキサス州に戻り家族と過ごしていたそう。2023年の映画『The Forest Hills（原題）』で一時復帰しましたが、今後の活動は未定ということです。

『グッドフェローズ』のジョー・ペシ

Steve Granitz / WireImage

1999年に引退を発表しましたが、2019年の映画『アイリッシュマン』などから、復活を繰り返しています。

コメディ俳優のピート・デヴィッドソンの半自伝的ドラマ『Bupkis（原題）』への出演も決まっています。

次は、一時的に俳優業を休止している俳優です。

『ジャングル・ジョージ』のブレンダン・フレイザー

Roy Rochlin / Getty Images

ハードな撮影スケジュールで体調を壊したことや、ハリウッド内で性的暴行を受けたことが原因で、一時ハリウッドから去りました。

それでも2022年には『ザ・ホエール』に出演して才能を知らしめし、アカデミー賞主演男優賞を受賞しました。

『コールガール』のジェーン・フォンダ

Gary Gershoff / WireImage

CNN共同創業者のテッド・ターナーとの結婚を機に1991年、俳優業からの引退を表明しましたが、のちに離婚し、15年ぶりのハリウッド復帰を果たしました。

復帰作は2005年の映画『ウエディング宣言』。いまだに、テレビや映画界を賑わせています。

『インディ・ジョーンズ／魔宮の伝説』のキー・ホイ・クァン

Gregg Deguire / FilmMagic

子役としてブレイクしましたが、役のオファーがこなかったことを理由に、2000年代初頭に俳優業から身を引きました。

当時のハリウッドでは、アジア系俳優にくるオファーの数が少なかったのに加え、迫力にかけた、ステレオタイプのものばかりだったのです。

2022年の『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』で復帰し、同年のアカデミー賞助演男優賞を受賞しました。

『アイアンマン』のテレンス・ハワード

Unique Nicole / WireImage

『ベストマン』の続編のリミテッドシリーズ『The Best Man: The Final Chapters（原題）』で一時復帰しましたが「すぐに引退する」と公言しました。

Entertainment Tonightの取材に以下のように答えています。

「10年前シドニー・ポワチエに『これからも仕事をしたいか』と尋ねたら、『なぜ自分のモノマネをして10年間過ごさなければならないんだ』と言われた。彼と同じ境地まで辿り着いた気がする」

『ノッティングヒルの恋人』のヒュー・グラント

Phillip Faraone / Getty Images for Paramount Pictures

2000年代半ばに、それまでの代名詞だったラブコメの出演オファーが減り、活動休止にいたりました。

2009年の映画『噂のモーガン夫妻』の後、ハリウッドが自分を見限ったように感じたとヒューは語っています。現在は、復活を果たしています。

『ローマの休日』のオードリー・ヘプバーン

Donaldson Collection / Getty Images

1950から1960年代に大活躍したオードリー。1967年の『暗くなるまで待って』の後、家族との時間を作るため、俳優業の休止を決断しました。

9年後の1976年に『ロビンとマリアン』で復活を果たし、1993年に死去するまで数々の映画に出演しました。

晩年は、ユニセフ親善大使として慈善活動にも従事しました。

『ゲット・アウト』のダニエル・カルーヤ

Arnold Turner / Getty Images for ESSENCE

Essenceのインタビューで、俳優業をやめる寸前だった時期があったことを明かしました。

原因となったのはハリウッドにはびこるレイシズムで、実際に1年半、活動を休止していました。

2017年の『ゲット・アウト』では、監督・脚本家のジョーダン・ピールからのオファーを引き受け出演し、アカデミー賞主演男優賞を受賞しました。

『スイート・ライフ』のディラン・スプラウス

Dominique Charriau / WireImage

ディズニー・チャンネルの人気シリーズ『スイート・ライフ』終了後、ニューヨーク大学進学のため、俳優業を休止しました。大学卒業後は、ブルックリンで醸造所を開きました。

2017年に俳優業に戻りましたが、主役を演じることや大ヒット作への出演は意図的に避けているということです。

『ゴーストバスターズ』のリック・モラニス

Walter Mcbride / WireImage

1991年に妻を亡くして以来、徐々に俳優業から遠ざかり、1997年に正式に活動休止を発表しました。

2000年代前半に再び姿を見せるようになりましたが、その後は再び休止。ところが2020年にはディズニーが準備中のリブート版『ミクロキッズ』への出演が発表されています。

『スパイダーマン』のトム・ホランド

Angela Weiss / AFP via Getty Images

2023年のサイコスリラードラマ『クラウデッド・ルーム』で多重人格の主人公を演じて精神崩壊を起こし、1年間の活動休止を発表しました。

この記事は英語から翻訳・編集しました。翻訳：筒井華子