人気俳優「ベッドシーンに疑問を感じたことはない」。新作で同性カップル演じる

俳優のポール・メスカルが、同じく俳優のナタリー・ポートマンと対談し、自身が出演した最新映画のベッドシーンについて、想いを語りました。

ドラマシリーズ「ノーマル・ピープル（ふつうの人々）」の主演を務めた俳優のポール・メスカルが、出演する新作映画での「ベッドシーン」について語りました。

Dave Benett / Dave Benett / Getty Images for Gucci Cosmos

メスカルと俳優のナタリー・ポートマンは、米Variety誌のネット番組「Variety's Actors on Actors」で対談。

Variety

メスカルが出演する新作映画『異人たち』は、今年11月に亡くなった山田太一氏の小説『異人たちの夏』が、原作となっています。

今作では原作とは異なり、アンドリュー・ヘイ監督による演出と脚色で、同性カップルの親密さが描かれます。

同作でメスカルは、俳優アンドリュー・スコット演じるアダムと恋愛関係に発展していく、謎の隣人ハリー役を演じます。

Chris Harris / © Searchlight Pictures / Courtesy Everett Collection

メスカルは、スコットとのベッドシーンは「作中の中でも大事な場面だった」と振り返りました。

ナタリー・ポートマンは、メスカルに2人の性的描写に対する感想を送りました。

Variety

「『異人たち』で、2人が触れ合うシーンが本当に好きだった。性的に魅力的でありながら、とても優しい感じがした」

「どうして私たちはこのようなベッドシーン、特に同性同士の触れ合いをめったに見かけないんだと思う？」

メスカルは「私が話せるのはあくまでもこの作品だけ」としながら、「これまでの軌跡を表すような作品」と表現します。

Searchlight Pictures /Courtesy Everett Collection

「この映画は、私たちが歩んできた軌跡を表すような作品。このようなシーンを当たり前に見れるのは、まだまだ先だと感じる」

「今回の作品では、スコットが演じた40代半ばのアダムは、性生活に悩みをかかえている」

Parisa Taghizadeh / © Searchlight Pictures / Courtesy Everett Collection

「私の役は、アダムがセクシュアリティを再び探求するため、安全な着地点として機能する立ち回りだった」

メスカルは、映画全般のベッドシーンに対して、個人的な想いも述べています。

Stefania M. D'alessandro / Getty Images for Gucci

「個人的に思うのが、映画の中のベッドシーンとは、癒しと性的興奮の両方がそろって、最高の瞬間と言えるんじゃないかな」

「私は幸運なことに、作品の中でなぜこんなところにベッドシーンがあるのかと、疑問に感じたことは今までない」

『異人たち』は、日本では2024年春に公開予定です。

SearchlightPictures

この記事は英語から翻訳・編集しました。翻訳：高島 海人