「私たちの居場所は、絶対にある」アカデミー賞助演女優賞、有色人種のクィア女性が初受賞！

第94回アカデミー賞速報！映画『ウエスト・サイド・ストーリー』のアリアナ・デボーズが、助演女優賞を受賞しました。

映画『ウエスト・サイド・ストーリー』のアリアナ・デボーズが、第94回アカデミー賞で助演女優賞を受賞しました✨

Robyn Beck / AFP via Getty Images

スティーヴン・スピルバーグが監督を務めた同作。アリアナは、マリアの兄ベルナルドと交際するアニータを演じています。

Niko Tavernise / © 20th Century Studios / Courtesy Everett Collection

1961年の『ウエスト・サイド物語』でアニータを演じ、第34回アカデミー賞で助演女優賞を受賞したリタ・モレノ（今年で91歳！！）も本作に出演し、話題になりました。

Jeff Kravitz / FilmMagic

アニータ役で2人の助演女優賞が出た快挙に、観客からは歓喜の声が上がりました。

アフリカとラテンアメリカにルーツを持つアリアナは、自身がクィアであることを公言しています。有色人種でクィアをカミングアウトしている俳優として、初の受賞となりました。

Neilson Barnard / Getty Images

クィアは、LGBTに限定せず、あらゆるセクシュアリティを包括的に表す言葉です。クィアに対する考えや捉え方は、人によって違います。

2020年、雑誌『Glamour』のインタビューに応え、母親にカミングアウトした当時の様子をふり返っています。

「私は、本当にラッキーでした。私の母は素晴らしい人で、カミングアウトをする必要すらなかった環境でした」

「ダンス教室の帰りに車の中で、『ママ、私は男の子も女の子も好きになれると思う。女の子ことは、もっと好きになれると思う。もっと特別なの』と、母に言ったら、『そうなんだ〜』で終わり」

アリアナは、映画『ザ・プロム』で共演したジョー・エレン・ペルマンと一緒に、LGBTQ+の若者たちを支援するウェブサイトを立ち上げています。

セクシュアリティをカミングアウトしても、周りに受け入れられなかった人のため、メンタルケアや安全な住居を提供する施設などの情報を発信しています。

受賞スピーチでアリアナは、自身が演じたアニータの言葉を借り、「夢は叶う」と語りました。

Robyn Beck / AFP via Getty Images

「『嫌なことも起こる世の中だけど、それでも夢は叶う。だから、私はアメリカにいたいの。夢を追う自分が、私を強くする』というアニータのセリフがあるのですが、なぜ彼女がそんなことを言ったのか、今なら気持ちがわかる気がします」

Neilson Barnard / Getty Images

「車の後部席に座る女の子を想像してみてください」

「（のちに）その女の子は、有色人種のクィア女性として、アフロヘアのラテン系女性として、アートを通して生きる強さを見出し、成長していくのです」

「それこそが、私たちがここに集まっている理由だと信じています」

「自分のアイデンティティが分からなくなってしまった経験がある人、自分がどこにも当てはまらないと感じている人、そんなみんなに約束します」

「私たちの居場所は、絶対にあるのです」

アリアナ、おめでとう〜✨

Emma Mcintyre / Getty Images

アリアナのスピーチ（英語）は、こちら。

The Recount @therecount

"To anybody who has ever questioned your identity ... or finds yourself living in the gray spaces ... I promise you this, there is indeed a place for us." — Ariana DeBose in her #Oscars acceptance speech for Best Supporting Actress

12:34 AM - 28 Mar 2022

Twitter: @therecount

この記事は英語から翻訳・編集しました。翻訳：オリファント・ジャズミン

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