ドナルド・トランプ前アメリカ大統領の顧問を務めたケリーアン・コンウェイ氏が先日、米Fox Newsに出演した。その際の発言が批判を呼んでいる。
コロラド州最高裁の判決が確定した直後、コンウェイ氏は、民主党の党員や支持者が、約3年前の議事堂襲撃事件への批判を続けていることに、次のようなコメントを残した。
「米民主党の党員は、朝目覚めてスマホのカレンダーを見ても、まだ2021年1月6日だと思っている。その日から時間が進むことはない。そして電気自動車に乗って、中絶手術を受けに行くんだ」
コンウェイ氏の発言にある、電気自動車(EV)や妊娠中絶は、共和・民主党の政治的争点になっている。
EVを優遇し、中絶は「女性の権利」だという考えはバイデン現大統領率いる民主党とその支持者。一方、EVの奨励が雇用を奪う、中絶は「宿った命を殺すことになる」という主張から、その双方で否定的な立場を取るのがトランプ前大統領や共和党、その支持者だ。
コンウェイ氏は、襲撃事件を批判する民主党支持者を皮肉る例えとして、これらの言葉を使ったと見られている。
コンウェイ氏の発言は、民主党員だけでなく共和党員からの批判も招いた。
ネットでは、コンウェイ氏の発言を皮肉る声が投稿されている。
💬「新たなモーニング・ルーティングが追加された」
💬「この発言に真剣に返答する時間があればいいのだけど、残念ながら353回目の中絶手術を受けに行くから、時間がないのよ」
コンウェイ氏の発言を真っ向から批判する人たちもいる。
💬「2021年1月6日は、将来の歴史の教科書に必ず載るし、私たちの心の中に永遠に残り続ける事件だ。コンウェイ氏のコメントはひどくごう慢だ。電気自動車や中絶に関するコメントも低俗なものだ」
💬「Fox Newsでこれまで放映された中で最悪のコメントだ。本当に言い過ぎ」
💬「コンウェイ氏の発言は、今日も的外れね」
そんな中、コンウェイ氏の娘であるクラウディア・コンウェイ氏が、母親の発言に反応した。
そんなクラウディア氏のX上での発言がこちら👇
💬「ただいま。電気自動車を走らせて、数百回目の中絶を受けに行っていた。時はまだ2021年1月6日よ」
この記事は英語から翻訳・編集しました。翻訳:筒井華子
サムネイル:時事通信