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「とんでもねぇ傑作」「とにかく素晴らしかった」推理ゲーム『未解決事件は終わらせないといけないから』がネットで称賛の嵐。Steamでは“圧倒的好評”を獲得

韓国のインディーゲーム開発者・SOMIさんの推理ゲームが話題を呼んでいます。プレイした人たちはもちろん、メディアのレビューでも大絶賛。今、遊んでおきたい注目のインディーゲームです!

1月18日にリリースされたインディーゲーム『未解決事件は終わらせないといけないから』(Steam)が、SNSでの口コミを中心に話題沸騰中です。販売ページのユーザー評価でも「圧倒的好評」を獲得しています。

Steam販売ページより タイトル画面

『未解決事件は終わらせないといけないから』は、バラバラになった発言を組み合わせて真相を探り、未解決となった誘拐事件の謎を解く推理ゲームです。

開発したのは、韓国のインディーゲーム開発者・SOMI(@indie_somi)さん。インディーゲームファンの間では、“罪悪感3部作”と呼ばれる独特なアドベンチャーシリーズの製作者としても有名です。

携帯電話をハックしてテロの証拠を探る『REPLICA』。捜査書類を作成して被疑者を検挙する『リーガルダンジョン』。日記の暗号を解いて男の人生を追う『The Wake』。罪悪感3部作は、それぞれに特徴的な仕掛けと罪悪感を抱く物語が用意されており、遊んだ人の心に深く爪痕を残すシリーズとなっています。

本作は、罪悪感3部作の2作目にあたる『リーガルダンジョン』の主人公・清崎蒼警部が解決できなかった「犀華ちゃん行方不明事件」の真相を探る作品となっています。 しかし、主人公以外に直接的な物語の繋がりはないため、本作から遊んでも問題なく楽しめる作品です。

Steam販売ページより 物語の導入

「うそ」も混じる証言をジグソーパズルのように繋いでいく

本作は、推理ゲームと聞いて連想するような「証拠を集めて犯人を追い詰めるゲーム」ではありません。

語り手となる元警察官・清崎蒼警部は、記憶があいまい。誰が、いつ、何を言ったのかも、うまく思い出せません。未解決事件のはずなのに、犯人が自首したことだけは覚えていたり、別人が話しているとしか思えない内容でも同一人物が喋っているように記憶していたり……。

記憶している内容がぐちゃぐちゃなうえに、なぜか関係者全員が何かしらの“うそ”をついています。複雑に絡み合った記憶を紐解くのは、簡単ではありません。

ページがバラバラになった1冊の推理小説を正しい順番へ戻すように、自分の手で会話を繋げながら物語を組み立てていき、ジグソーパズルのように証言を繋げ合わせる……そんな一風変わった推理ゲームです。

Steam販売ページより ゲームのプレイ画面

とはいえ、手がかりはたくさんあり、推理をミスした時のペナルティも一切ないため、難易度はそう高くはありません。

#で示された青文字の単語をクリックすれば新たな発言が見つかるかもしれませんし、@がついた赤文字の名前をクリックすれば、関係者の名前や職業がわかるかもしれません。

発言を正しく並べ変えるうちに鍵が手に入り、忘れていた記憶を思い出すことも……とりあえず「触ってみる」ことで操作が進んでいく体験は心地よい楽しさを演出しています。

クリアまで2~3時間程度の短編ですが、体験としては非常に濃密です。

過去作ファンの筆者からみても、同作はすさまじい完成度

“罪悪感3部作”のファンである筆者も遊んでみましたが、冒頭からずっとゲームに引き込まれて夢中で遊び続けました。クリア後は、良質な推理小説を読み終わったあとのような満足感。すさまじい完成度です。

誰が発言したのかを正しく当てはめ、どの順番に発言したのかを時間軸に合わせて入れ替える。二人称や口調から話者を推理したり、その過程で、登場人物や物語への見え方が二転三転する。本作はプレイヤーが自分の力で考えて、推理する楽しみを与えてくれる構造になっています。

Steam販売ページより 誘拐事件

そして何より、物語が非常に魅力的。 最初は興味本位で未解決事件の謎を追っていた筆者も、真相に近づいていくごとに登場人物への思い入れが強くなっていきました。なぜ、 「犀華ちゃん行方不明事件」 は未解決だったのか。その真相はどこにあるのか。すべてが明らかになったとき、遊んで良かったと思えるゲームです。

SNSや販売ページのユーザー評価も大絶賛

SNSでは、推理ゲーム好きから評判を聞いてプレイしたユーザーなど、さまざまな人たちが話題にしています。

💬 「とんでもねぇ傑作でした。まだ2024年始まって一ヶ月ちょっとでこんな傑作出ていいの?」
💬 「今クリアしたけど、たしかに傑作だった」
💬 「短編ADVで得られる満足度では最高峰」
💬 「ぜひ多くの人にプレイして欲しい」
💬 「マダミスの感想戦の様な爽快感がありました」
💬 「ゲームシステムとストーリーの見せ方がとにかく素晴らしかった」

といったコメントが多く寄せられており、ゲーム実況なども増え続けています。

販売ページのユーザーレビューでは、「ぜひ次回作もプレイしてみたいです」「エンディングを迎えた後、良い読了感に浸れる素晴らしいアドベンチャーゲーム」「とにかくシナリオが胸に響いた」と好評なレビューばかり。今後も、話題とともに伸び続けて行くタイトルになるのは間違いないでしょう。

Steam販売ページより 未解決事件イベントスチル

未解決事件は終わらせないといけないから』は、現在Steamで配信中。サウンドトラックも120円で配信されており、こちらもゲーム本編と一緒に買っておくのをオススメしておきます。

クリアしたら、遊んだ人と一緒に物語の考察をしたくなる。いろいろな人に広めたくなる。そんな素敵なゲームでした。

最後に一つ、お役立ちテクニックを

これだけは書いておかないといけないと思ったので、最後に一つだけ。ゲーム実況を見ていると、どうも「発言のショートカット機能」に気が付いていない方が多いようです。

画面右下にある発言のフローチャートをクリックすることで、選んだ発言に飛べます。長い発言をいちいち追いかけなくてもいいので、これから未解決事件を解決したい人は、ぜひ活用してください!

右下にあるフローチャートからショートカットできます

Steam販売ページより ショートカット