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たった2人で作った“美しすぎる”和製ホラーゲーム『ウツロマユ』がSteamで「非常に好評」スタート。SNSでは「えも言われぬ恐怖」「最高すぎる」と話題に

プログラマーUTUTUYAさんとデザイナーのKOZUEさんが2人で開発したという和製ホラーゲーム。これを……2人で作った……? 信じられないほど精巧に作られた、話題のインディーゲームを紹介します。

12月7日に発売された和製ホラーゲーム『ウツロマユ』(Steam)が、SNSでの口コミやゲーム実況を中心に話題になっており、販売ページのユーザー評価では「非常に好評」の評価を獲得。盛り上がりを見せています。

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『ウツロマユ』は1980年代の日本を舞台にしたホラーゲーム。

美しいビジュアルで彩られた日本家屋の中で、この世のものとは思えない恐ろしい怪物に襲われたプレイヤー。怪物から逃げ延びる過程で屋敷の秘密を解き明かしていき、ここで起こった悲劇が徐々に明らかになっていく……という内容になっています。

ホラーゲーム好きの筆者が遊んでみると……

生きるため、仕掛けを解き明かしながら屋敷の奥へ奥へと進んでいくのですが、先に進むたびに追い詰められている感覚が強く、コントローラーが常に手汗でじっとりと湿ってしまう。かなり怖さのあるホラーゲームでした。

しかしそれと同時にストーリーが非常に面白く、「なぜ、この怪物はいるのか」「なぜ、主人公がここにいるのか」などの謎を、使用人の日記や親戚に充てた手紙から推測していくという体験に気づけば夢中に。真相を突き止めたくなる手が止められない魅力がありました。

Steam販売ページより 部屋

また調べてみると、日本のインディーゲームスタジオ「Nayuta Studio」が製作しており、なんとプログラマーとデザイナーのたった2人で作り上げたとのこと。

……いや、本当に信じられません。プレイ開始直後からグラフィックの美しさは特徴的で、家屋・公園の遊具・お墓といった最初に通り過ぎるだけの、いわば背景のようなものまで非常に精巧に描写されています。

Steam販売ページより 駄菓子屋
Steam販売ページより アーケードゲーム

このクオリティが最後まで続いたらすごいなと思いながらプレイしましたが、本当に“最後の最後まで”この美しさを維持したままだったのが印象的でした。これを……2人で作った……??

特に、メインの舞台となる日本家屋は、“生活感”のこだわりを感じるもので、置いてある座布団の染みや、掛け軸のよごれ、障子の破れ方に至るまで、どこか日常で見て、触ったことのあるような質感を持ってゲームを彩っていました。恐ろしいまでのこだわりを感じます。

Steam販売ページより 障子

SNSではストーリーに多くの反応が

SNSでは「本当に怖いホラーゲームが出た」と話題になっており、

💬「えも言われぬ恐怖があり改めてジャパニーズホラーの怖さを知った」

💬「ウツロマユはほんとに面白い!! 全実績解除したいなぁー」

💬「ホラーあり、涙あり、お笑いあり、バカあり、最高すぎるでしょ!!!」

といったコメントをはじめ、驚いて悲鳴を上げてしまったシーンのプレイ動画などが多数投稿されており、発売からまだ6日と短い期間ながらも、盛り上がりを見せています。

また、作中の人物のファンアートなども投稿されており、ストーリーの面白さにも多くの評価が寄せられていました。

Steam販売ページより 廊下
Steam販売ページより 中庭

正体のわからない怪異に追われ、半開きの押し入れに隠れてやり過ごしたり、装飾がついた超わかりやすいカギを見つけたり……どこか名作ホラーゲームへの「愛」を感じさせるのと同時に、クリエイターの執念としか形容できないグラフィックの美しさ、そして先が気になる切ないストーリーに彩られた、とても楽しいホラーゲームでした。

ウツロマユ』は現在Steamで配信中。12月13日現在はリリース記念の10%セールを行っており、価格は1332円です。