アセクシュアル・アロマンティックだから…「潔癖」「純粋無垢」と決めつけないで

恋愛トークで飛び交う言葉、誰かの心を傷つけているかもしれません。

「まだまだアセクシュアルという存在に対する世間の理解が足りないと感じます」

Yuichiro Chino / Getty Images

性的欲求をもたない「アセクシュアル」、恋愛感情を抱かない「アロマンティック」の人々が、他人との会話で言われて嫌だったことを明かしました。

たしかに、「世間の理解が追いついていない」と痛感させられる発言ばかりです…。」

1. 「でた、かまってちゃん！」

Netflix

「違います。アセクシュアルだというと、かまってちゃんのウソだと思われるのです。モテない言い訳と思われるのも辛いです」

「アセクシュアルとカミングアウトする前は、運命の人にまだ出会っていないだけと言われるケースが多かったです」

「でも、アセクシュアルってそういうことじゃないんですよ。運命とかじゃなくて、誰に対しても性的欲求を感じないからアセクシュアルなんです」

「こういう意見の人を見ると、まだまだアセクシュアルという存在に対する世間の理解が足りないと感じます」

「メディアにアセクシュアルのキャラが登場してほしいし、LGBTQ＋コミュニティのなかでもアセクシュアルについて議論してほしいです」

「同性に惹かれる、異性に惹かれるというのと同じ並びで、どのジェンダーにも惹かれないというのがアセクシュアル」

「アセクシュアリティもクィアの1つです。異性に惹かれるヘテロセクシュアルには当てはまらない性的マイノリティで、LGBTQ+コミュニティに属しています」

ーpurple72

2. 「潔癖だからね」

Jose Luis Pelaez Inc / Getty Images

「アセクシュアルの人みんなが、性的な行為を苦手とするわけではありません」

「興味をもっている人もいるし、画面越しに見るのは好きという人もいます」

「私たちは他の人たちの性的行為や欲求を否定しないですし、潔癖でも繊細でも無知でもないので、行為の仕方を教えてもらう必要もありません」

「アロマンティックの人に対する『いつか運命の人に会えるから』というトークも不要だし、理想が高いわけでも自分が安定していないわけでもありません」

「潔癖症という言葉で責められると、アセクシュアルやアロマンティックの人は自分のことを語りにくくなります。語れないと、その存在はますます認知されなくなってしまい、まさに負のループに」

「アセクシュアル・アロマンティックは、潔癖でも堅物でもない。飲み会だって大好きなんです！」

—匿名希望

3. 「まだまだ子どもだね」

「セックスに興味がないだけで、子ども扱いされるのは腹が立ちます」

「『純粋無垢な人』っていう押し付けがうっとうしい」

—匿名希望

Giphy / Via giphy.com

4. 「都合のいい関係ね」

「アロマンティックなのですが、アセクシュアルとイコールだと思われているのに少し辟易しています」

「アンケート調査などで同ジャンルにされてしまうことがよくあって、ある程度その気持ちもわかるのですが、アロマンティック＝アセクシュアルとくくられるとモヤモヤ…（その逆も同じ）」

「性的欲求を感じる相手に恋愛感情があるか、恋愛感情をもつ相手に性的興奮を覚えるか。愛情と性欲は別物だと思います」

「いま現在、私にはパートナーがいて、とても大切に思っていますが、恋愛のようなドキドキはありません。性欲はあるのでセックスはします」

「これを友達に言うと『体だけの関係』とか『友達以上恋人未満』と言われてしまいます」

—匿名希望

Jorge Corcuera / Getty Images / iStockphoto

アロマンティックを象徴するプライドフラッグ。

5. 「自分勝手だ！」

「自分のことしか考えていないという意見には疲れてしまいます」

「僕は幸せな結婚生活を送っていますが、妻とセックスをしたことはありません」

「これを知った友人たちは、みな、『奥さんのことを考えて努力しろ！我慢してやれ』と言ってきます」

「でも、そもそも妻は結婚前、むしろ付き合う前から僕がアセクシュアルだと知っています」

「なのでセックスするしないは、妻にとって大きな問題ではないんです」

—ToriTC198

この記事は英語から翻訳・編集しました。翻訳：soko ／ 編集：BuzzFeed Japan