「まってえ…NURO光さん…そのプロモーションで使ってるの私の絵ですよね」
9月4日、あるイラストレーターがX(旧Twitter)で、こんな投稿をしたところ、数時間で2万回以上もリポストされることになりました(9月5日時点で、この投稿は削除済み)。
ソニーのグループ企業が手がける光インターネット回線「NURO光」がX上で展開している広告の投稿で、自身の「8年近く前」のイラストが無断使用されているというのです。
この広告では、紫色の髪の少女とみられるキャラクターのイラストと共に「推しへの愛が止まらないっっっ!」「下り最大10Gbpsでストリーミングもサックサク」などと書かれていました。
訴えを受けて、NURO光は謝罪するとともに、急きょ当該広告の配信を停止すると発表しました。海外の写真素材サイトに無断掲載されている画像を、それと知らずにNURO光側が使ってしまったとものと見られます。
「広告代理店が海外の画像素材サイトからロイヤリティーフリーの素材として購入したものだった」とNURO光側はイラストレーターに説明
今回、NURO光側の対応は迅速でした。
イラストレーターから指摘があった約2時間後には「この度は大変申し訳ございません」と公式アカウントで本人に謝罪。「社内にて掲載時の経緯確認と対応の検討を進めております。広告は急遽停止の手配を進めています」と報告しました。
BuzzFeed Japan編集部がNURO光を運営するソニーネットワークコミュニケーションズに確認したところ、問題となった広告は「8月28日より配信を行い、9月4日16:00時点で停止」したそうです。広告が掲載された経緯については「お相手さまがあることですので、これ以上の回答は差し控えさせていただきます」と回答してもらえませんでした。
今回の騒動が起きた原因は、何者かによって該当のイラストが海外の画像素材サイトに“無断登録”されたのが原因だったようです。イラストレーターのXへの投稿によると、NURO光側から「広告代理店が海外の画像素材サイトからロイヤリティーフリーの素材として購入したものだった」と説明を受けたとしています。