🎤「もっと多くの人に知ってほしいことは何ですか?どんな内容の相談が多いですか?」
今回は、特に知っていて役に立つ回答を厳選して紹介します。
非現実的な押し付けが、性生活の問題になることも
「『いい性行為とはこういうものだ』という非現実的な理想が、性生活に関する問題につながります」
「行為がすぐに終わってしまうという悩みを抱えた男性がいました。そのせいで、彼は2カ月付き合った彼女からフラれることを恐れていました」
「男性に過去の恋愛経験について質問してみました。すると、彼は自分の体力不足を感じたことはないというんです」
「彼女側にも話を聞くと、彼女が思う理想の挿入時間が平均よりすごく長いことがわかりました。このカップルの場合、基本的な性教育が、問題の解決につながりました」
性欲の不一致はよくあること
「カップルにありがちなのが、性欲の不一致です。そんなときは、行為の最中は楽しめているかどうかを考えてみて!楽しめているのなら、パートナーに誘われたときに、そのことを思い出してください」
「多くの場合、行為を始めるのが億劫なだけで、したくないわけではないのです」
自分の望みを相手に伝えて
自分の要望を伝えることは、何も悪いことではない
「10代の若者の話を聞くことがあります。彼女たちは、自分が行為から望んでいるもの、何が欲しいのかを、ちゃんと主張することができないんです」
「たとえば、相手の男性が避妊をしたくないと言うから、避妊はしない。相手の男性が女性のオーガズムについて興味がなければ、自分の気持ちよさは求めない、など」
「彼女たちは、彼氏がほしい。彼氏ができたら、男性に合わる必要があると思い込んでしまっているんです」
「私は彼女たちに、リスペクトを求め、自分の要望を相手に伝えなさいと、アドバイスしています」
良好な性生活は、日常生活の延長線
精神面が肝心
「性行為は肉体的なものと同時に、精神的なつながりでもあります」
「ストレスを溜めずに、健康的な食事を心がけること。行為の数時間前から妄想を膨らませて気持ちを高めようとすること。性生活が改善されるはずです」
練習の積み重ねが大事
トラウマを理解することが必要
「過去のトラウマを引きずって、パートナーとの性生活に苦しむ女性が本当に多いです。もちろん男性もトラウマで苦しむことがあるとは思いますが、私が診る患者には女性が多いです」
「そのようなトラウマがいかに肉体にも精神にも辛いものになるかをお互い知れば、性生活も改善します」
体と心は違う
成長するにつれて、アイデンティティが変化することもある
「ジェンダーやセクシュアリティを専門にしているセラピストで、思春期の子どもや家族とよく話します」
「特に若い人やその親に知ってほしいと思うのは、成長するにつれて、アイデンティティが変化してもいいんだということです。今自分はゲイだと思っていても、将来はバイセクシュアルだと自認することがあってもいい」
「そんなふうに変わったとしても、その時々の感情に意味はなかったとか、変わったから嘘つきだとか、そういうことにはなりません。自分の魅力、何に興奮するか、どんな体でいたいかは、年をとるにつれて変わってもいいんです」
最後まで…がすべてではない
「性行為においては、最後までイクことがすべてではありません。どうすれば2人ともが気持ちよくなれるかを考えてみてください」
「『行き先ではなく、辿り着くまでの旅だ』と昔からよく言いますが、性行為においてもまさにその通りです」
この記事は英語から翻訳・編集しました。翻訳:筒井華子