新型コロナと闘う関係者たちへ。世界中の人たちが一斉に手を叩いた理由。

    街中の人々が一斉に鐘や手を鳴らす動画が、Twitter上で拡散しています。その運動には、新型コロナウイルスと闘う関係者たちへのメッセージが込められていました。

    世界中で広がる、新型コロナウイルスの影響。

    WHOの発表によると、新型コロナウイルスの感染が確認された国と地域は、24日18時時点で、195となっており、感染者の数は37万5498人、死者の数は1万6362人となっています。

    世界各国では外出禁止令など、行動を制限する規制がかけられる国も多いなか、家の中から対応に当たる関係者らに感謝を伝えようと、拍手や鐘の音を鳴らす運動が広がりをみせています。

    街中の人が一斉に鐘を鳴らしたり、手を叩いたり……

    13億人の大合唱すごかった🔔👏 なんか笑いながら感激して少し泣きそうだった🤣笑 犬も途中から騒ぎ出してカオスだったけどw、気持ちも暗くなる状況で皆で何かをやるっていうのは素晴らしいことだなー 改めてインドってすごい国🇮🇳 皆でこの危機を乗り切ろう‼ #fightagainstcorona #インド #外出禁止令

    撮影されているのは、インド・デリーの街。同国ではBBCによると3月25日午前0時から全土の封鎖が発表され、外出禁止令が出ています。

    動画には、街中の人たちが一斉にバルコニーや窓際に出て、鐘を鳴らしたり手を叩いたりしている様子が映っています。

    「実際に多くの人がバルコニーに出て拍手や鈴などの音を鳴らすさまを見て、感激しました」

    動画を撮影したデリー在住の金田彩花さんは、BuzzFeed Newsの取材にそう語ります。

    「気軽に外に出られない閉塞感、感染症への恐怖、経済への不安などがあるなか、みんなで拍手や音を鳴らすという少し面白くて楽しいことをして、あの一瞬でも人々の不安やストレスが軽減する効果があったのではないかと思います」

    この運動は、非常事態宣言が続いているスペインでも。

    今日は救急車に花火も! #コロナに負けない

    動画には道路を走る救急車が、道沿いの家から送られる歓声に応えてサイレンを鳴らす様子が映っています。

    国家非常事態宣言が出され、「犬の散歩と食料や薬の買い物以外は、基本外出禁止」だというスペイン。

    撮影をしたバルセロナ在住のJさんは、BuzzFeed Newsの取材にこう語りました。

    「最初に運動が始まったのは、午後10時から。私も友人から聞いてバルコニーにその時間に出てみたら、びっくりするくらい多くの人たちの拍手と『Bravo!』の歓声にびっくりしました。2日目からは、子ども達も参加させたいからと午後8時に変更になったと聞きました」

    道にはひと気がなく、閑散としていますが、口笛や拍手の音が街中に響いています。

    「素晴らしい運動だと思います。毎晩5分ほどですが、日々家に閉じ込められているので、バルコニーに出るご近所さんとの一体感を毎晩楽しみにしています。ラテン気質で、素直に『ありがとう』と言える人たちに救われています」

    デリーの金田さんも、新型コロナウイルスの処置にあたっている関係者らに対して感謝の気持ちを持っているといいます。

    「医師の方々はもちろんのこと、そのほかの必要不可欠な職業に就くすべての方々に感謝です。この非常事態に働いてくれている人がいるから、私たちは生きていけるので。最前線に立つ方々にはくれぐれも自分の健康を第一に、気を付けて頂きたいです」

    非常時だからこそ「素直に『ありがとう』」と言う気持ちを大切にしたいですね。

    UPDATE

    記事中、インド全土封鎖の日時に誤りがあったため修正しました。