人に話しづらいセックスの悩み「無理して声を出すように…」

    「セックスを前向きに楽しむうえで妨げになっていること」をテーマに、BuzzFeedは匿名取材を実施した。包み隠さず率直に語られたその内容とは。

    セックスに対して複雑な思いを抱く人はとても多い。それを証明するべく、BuzzFeedコミュニティのみなさんに呼びかけて、セックスや羞恥心、不安について胸の内を明かしてもらった。

    以下に紹介したい。

    1. 経験がないし、挑戦するのが怖い

    まず言っておくと、ぼくは性的に『ネコ』だと思っています。能動的ではなく受動的な役割を好むということです。でも、タチになっても構いません。

    実を言うと、性行為という点ではほとんど初心者で、ネコとしてのアナルセックスしか経験がないんです。

    不安が襲ってくるのはタチになるとき。経験がないし、挑戦するのが怖いんです。相手を傷つけたらどうしよう。ただ挿入するだけなのか。相手は気持ちいいのか。自分は気持ちがいいのか――。

    思い切ってやってみるしかないのですが、とにかく、あらゆる思いが渦巻いて、一歩を踏み出すことができません。

    ネコの人は、アナルセックスをするたびに、排便したくなるものなんでしょうか。

    気持ちがいいのは間違いないんだけど、深く挿入されるたびに、腸の中身が全部出てしまいそうで心配で。腸内洗浄をしていても、食物繊維のサプリを飲んでいても、その両方をやっていても、不安すぎて心から楽しめず、いつもひどく緊張してみじめになってしまうんです。――23歳/男性/ゲイ

    2. 性的不全がつらい

    性的不全は、女性により多く見られ、人が思うよりもつらいのです。

    男性の勃起不全はよく話題になるのに、女性の膣痙攣や慢性外陰部痛などはだれも取り上げません。

    私は数年前にテレビ番組に出演し、膣痙攣について話をしましたが、それに対して賛否両論が寄せられました。

    女性の性的不全についても、男性の勃起不全と同じように話題にしたほうがいいですし、治療を受けるべきです。――32歳/女性/ストレート

    3. 他人と違うことに悩んで…

    物心ついたときからの私の悩みは、自分のヴァギナはバービーのように小さくつるりとしていないこと。

    ヴァギナが『ローストビーフみたい』だとか、小陰茎が長くて垂れ下がっているとふしだらだとか、多くの男性がジョークを飛ばすのを耳にタコができるくらい聞いてきました。

    だからたいていは、新しいパートナーとのセックスを避けています。批判的なことを言われたり、ひどく不快に思われたりするのではないかと思うと怖いのです。――27歳/女性/ストレート

    4. 性欲がなくなった

    私が人と話をしてみたいのは、仕事が順調にいき始めて以降、性欲がなくなったということについてです。

    自分でマスタベーションしたり、夫とオーラルセックスをしたりしてオルガズムを感じることはあります。でも、ストレスのせいでリラックスできず、親密なひと時を楽しめることがどんどん少なくなっています。

    夫もつらいのだとわかっているだけに、罪の意識を感じます。――37歳/女性/ストレート

    5. 私はアセクシャル?

    私は自分がアセクシュアル(他者に対して性的な欲求や関心を持たない人)だと考えています。

    というのも、他人の体のどの部分であろうが、自分の性器に触れるのがどうしても耐えられないからです(それに、自分も他人の性器に触れたいとはあまり思いません)。

    人はそれをトラウマのせいだと決めてかかります。痴漢に遭ったとか、性的暴行やレイプの被害を受けたのではないかと考えるのです。

    でも違います。そんな経験は一度もありません。同意の有無にかかわらず、(他人と性的なかかわりを持つのは)私にとっては深刻なまでに苦痛であり、まったく楽しめないのです。

    それでも、人を愛したいし、女性と身体的に親密な関係を持ちたいと思っています。

    性的だとみなされるであろう行為を、いろいろやってみたい気持ちもあります。

    けれども、それはきっと無理でしょう。私にはどうしても譲れない一線があるからです。

    「相手にオーラルセックスをしてあげられないなら、本当のレズビアンではない。偽物だ」と何度も言われてきました。

    嘘をついたり欺いたりしたくありません。

    でも、正直に打ち明けたら、人は私のことを知ろうともせずに、ただそっぽを向いてしまうでしょう。そう思うと残念でもあります。

    互いの性器に何をするかがすべてではないと人は言います。

    でも、女性の恋人を探しているアセクシュアル女性にとっては、それがすべてだとしか思えません。――31歳/女性/アセクシュアルのレズビアン

    6. 無理をして声を出すように

    私は、セックスの最中にあまり声を出しません。

    でも最近、ある男性に不満を言われました。私がほとんど声を出さないので、喜んでもらっているかどうかわからないと言うのです。

    それ以来、無理をして声を出すようにしていますが、嘘っぽく聞こえてしまいます。

    セックスでの声の大きさなど、気にしたことが一度もなかったのに、いまではその最中も、そのことを考えずにはいられなくなってしまいました。――20歳/女性/ストレート

    この記事は英語から翻訳・編集しました。翻訳:ガリレオ、編集:BuzzFeed Japan