自分だけじゃなかった… リアルだと話しづらい「セックスの悩み」

    「セックスを前向きに楽しむうえで妨げになっていること」をテーマに、BuzzFeedは匿名取材を実施した。包み隠さず率直に語られたその内容とは。

    セックスに対して複雑な思いを抱く人はとても多い。それを証明するべく、BuzzFeedコミュニティのみなさんに呼びかけて、セックスや羞恥心、不安について胸の内を明かしてもらった。

    以下に紹介したい。

    1. ベッドに入ると、私はすっかり自信をなくしてしまうみたい。


    セックスについては、冒険心はあるし、ほぼどんなことでも挑戦しようという気持ちはあるのに、いざとなると混乱してしまって集中できません。

    欠点だらけの自分の体を隠すのに必死になってしまうのです。

    服を着ていない自分の体が大嫌いなので、魅力がないと思われないよう何とかしなければ、と頭がいっぱいに。

    そうなると、セックスどころではなくなって、ひょっとして相手も楽しくないんじゃないかと不安がこみあげてきます。

    もうすぐ結婚するし、こんな否定的な姿勢を結婚後のセックスライフに持ち込みたくありません。

    でも、気楽にセックスを楽しみたいのに、それを邪魔するネガティブ思考がどうやったらなくなるのか、わからないのです。

    ――30歳/女性/バイセクシュアル

    2. 実を言うと、私はセックスに自信がありません。


    でも、相手にそれをどうやって伝えたらいいのでしょうか。

    だって、バージンじゃないのですから。

    経験はあるのに、不慣れだということとか、口や手を使ってやってあげる行為が苦手だということを、どう説明したらいいのでしょうか。

    不安をごまかすためにお酒を飲んでセックスをしますが、安心してしらふでセックスできる日は来ないんじゃないか、少しずつ慣れていきたいという私の気持ちを受け入れてくれるパートナーには決して出会えないんじゃないか、そう思うと心配でなりません。

    自分だけが浮いた存在のような気がして、情けないし恥ずかしい。

    『みんながセックスしている』からといって、だれもが不安なくセックスを楽しんでいるわけでも、上手にできるわけでもありません。

    そうしたことをもっと話せたらいいのにと思っています。

    ――25歳/女性/ストレート

    3. もう6年もセックスをしていません。


    親と同居しているし、躁うつ病のための強い薬をのんでいるし、失業中の身なのです。

    僕はインセル(女嫌い)ではありません(余計なことを言う奴らは黙っててほしい)。

    最悪な気分ですよ。自分にとっては性的な親密さを感じることは大切なのに。

    セックスの相手がいない人間はみんな『負け犬』だとか変態だとか言われていますが、どうすればいいのか見当がつきません。

    Tinderでだれともマッチしないことが何カ月も続くし、返事が来ない期間はそれよりも長いのです。

    セックスをしていない期間が長すぎて、ちゃんとできるかどうかさえ怪しいものです。

    お金がたまったらすぐにでも、セックスワーカーに頼むつもりです。

    ふがいなくて屈辱的なこの状態から逃げ出したくてたまりません。

    とりあえずいまは、我慢強さを身につけて、人にもっと親切になろうと努力するしかありません。

    ――35歳/男性/バイセクシュアル

    4. 自分はストレートの既婚男性なんですが、実は、妻とアナルセックスをやってみたくてたまりません。


    男がアナルセックスをしたがるのはタブーだとか、『ゲイ』に違いないと思われるのは本当に残念です。

    肛門には神経終末器官がたくさんあるし、言うまでもなく、前立腺を簡単に刺激できます。

    妻に口や指を使ってもらったり、可能なら逆アナルをしてもらえたりしたら嬉しい。

    ただ、その話をどう持ち出せばいいのかがわかりません。

    ぼくと妻はとてもオープンな性生活を送っているし、あれこれ試すこともありますが、アナルセックスをやってみたいというぼくの望みは、口にしようと思ったことさえありません。

    同じことを考えている男性はほかにもいるんでしょうか。

    ――29歳/男性/ストレート

    5. 私は顎関節症なので、夫にオーラルセックスするとき、痛みがあってとても苦労します。


    それが自分でもイヤです。夫にもっとオーラルセックスをしてあげられたらいいのに。

    強い不安感に襲われるようになりました。

    顎関節症の影響がもっと話題になればいいですね。

    ――27歳/女性/ストレート

    6. だれにも知られたくないタブー、それは処女だということです。


    とくに身体的に問題を抱えているわけではありません。

    たんにチャンスが一度もなかっただけ。それにいまのところは、チャンスが来そうにありません。

    孤独感や疎外感、決まり悪さを感じる一方で、外見の衰えは目に見えていますし、一生独身という状態に慣れつつあります。

    人知れずトラウマを抱えているわけでもないですし、致命的なほど人づきあいが嫌いなわけでもありません。

    両想いの経験がないだけなのです。

    誰かに口説かれたことも、自分のほうから言い寄ったこともない。

    私は年を取っていて、変わり者で秘密主義の希少なマイノリティなのです。

    そして最悪なのは――これ以上あり得ないくらい最悪なのは――、『まだわからないよ。出会いはいつかやってくるから』と言われること。

    良かれと思っているのでしょうが、無神経です。

    放っておいてほしいです。出会いはあるかもしれないし、ないかもしれない。

    こんな毎日を送っていても自分はまだ大丈夫だということを、日々実感させられています。

    みんなも同じように考えられればいいのに。

    ――43歳/女性/ストレート

    この記事は英語から翻訳・編集しました。翻訳:ガリレオ、編集:BuzzFeed Japan