男が化粧でここまで変わる!メンズメイクで魔法にかかった話
メンズにも化粧に興味をもつ人が増加中です。ジャニーズみたいなメイク男子に憧れて、男が化粧を習ってみました。「まず何を買えばいい?」「メンズにおすすめの口紅は?」プロに教わった、メイクの始め方や簡単なやり方をまとめています。
童顔だけど、肌はおじさんだね
突然だが、筆者は年相応に見えない、いわゆる童顔である。
特に気にしてないし、正直言うとまだまだ20代前半、いや、10代後半でも通じる自信があった。
しかし先日、会社の先輩と話していたらこんなことがあった。
ぼく「19歳って言っても全然通じますよね???」
先輩「ううん。肌見たら一発で嘘ってわかるよ。30代かな?」
ショックだった・・・。
が、実のところ思い当たる節はあった。
メイクアップアーティストのKodo Nishimuraさんだ!

Kodoさんは、ミス・ユニバース世界大会、雑誌「NYLON」、元フィギュアスケート選手・高橋大輔さんのメイクなど、あげればキリがないほど、世界で活躍するメイクアップアーティストだ。
とはいえ、Kodoさんが持っている物凄い化粧品で学んでも、この先、きっと自分の手だけでは再現できない。
どうせ教えてもらうなら、今後も自分で買えて、1人でできるようになりたい。
まずは眉毛を抜く

美容液でお肌を整えた後、早速、見た目の印象を変える上でかなり重要だという眉毛を整える作業からはじめる。

眉毛を整えるって、なんか塗るだけだと思っていたが、まずは抜く必要があるのか……。
ぼく「なんで眉毛抜くんですか?」
Kodoさん「たとえばテーブルセットで、フォークとナイフがずれていたら、メインディッシュがキレイに見えないでしょ?
でもキレイにそろっていると、メインディッシュがちゃんと見える。
眉毛も同じで、(いらない毛を抜くと)スッキリして、目がはっきり見える印象になるの」
ぼく「それはやりたい!!! 具体的にはどこを抜けばいいんですか?」
Kodoさん「眉骨に乗っている産毛はいらないから、抜くか、スーッと切っちゃう。
でも抜くのは痛いから、最初は剃るかカットした方がいいかも」
ぼく「(パッケージに『優しい〜!』って書いてあるし大丈夫でしょ)いや、余裕ですね! 抜いちゃいましょう!!!」


ぼく「おっおっおっおおおおっつおおっ」
Kodoさん「痛い?」
ぼく「つおおおううおうおうおおうおうおうお」
Kodoさん「泣いちゃう?」
ぼく「うっううっつううっッッッツぅぅぅぅ」

Kodoさん「大丈夫?」
ぼく「あ、あああああっつあああああああああああああ」
Kodoさん「ちょっとかなり反応がヤバいので、もっと早くできる方法教えるよ」
ぼく「><><><><(死ぬほど痛かった……涙)」
ちっとも余裕じゃなかったので、眉剃りで整えることに

▲赤い丸のあたりが余計な部分
泣いて目が腫れそうになったので、髭剃りみたいなやつで毛を剃っていく。
抜かないのでぜーんぜん痛くない。
とはいえだ。一歩間違えると大出血。ゆっくりと呼吸しながら、慎重に慎重に手を動かす。
「女性の眉毛ってめっちゃキレイだけど、あんな激痛や緊張感に包まれながら整えているのか……これはすごいな……」
こんなことを考えながら、無事、両方の眉剃りに成功した。
ちなみに毛を抜くとしばらく生えてこないが、剃ると4日くらいで太い毛が生えやすいそうだ。
人間、そう簡単に楽はできない。
Kodoさんから教わった眉毛を整えるポイントをまとめるとこうだ。

コンシーラーってなに???

コンシーラー。
マジで初めて聞いたし、いくら考えても名前からまったく用途が想像できない。
ぼく「どういう目的で使われるんですか?」
Kodoさん「肌の赤みやクマ、ニキビとか、肌色じゃない部分を隠すためかな。なので、そういうのがない人は使う必要ない」
なるほど。改めて自分の肌を確認してみると……
肌赤い! クマある! ニキビある\(^o^)/
筆者に必要だったのは、このコンシーラーというやつだったのかもしれない。
早速塗ってみる


▲指でポンポン叩くとプロっぽく化粧してる風に見えて、ガチっぽい表情をする筆者
薄くなったああああああああああああああ
ちょっとわかりにくいかもしれないが、コンシーラーが本当にすごかった・・・。
完全に隠れたとまでは言えないけど、特に青ひげとクマが薄くなった。
眉毛整えるのと比べたらコンシーラー簡単すぎるのに、超すげえ・・・。
Kodoさん「なんか化粧してる感じしなくない? 自然だよね。
あと、鼻の周りも塗るといいよ。鼻の周りって赤い人多いじゃん? だから鼻周りをカバーすると、肌がキレイに見えることもあるよ」
コンシーラーってガチですごい化粧品だった・・・。
だんだん、「なんかオススメのコンシーラーない?」的な話を誰かとしたくなるくらい、化粧が楽しくなってきた。
コンシーラーを塗った後、3000円くらいした謎に高い化粧品ことリキッドファンデーションさんも塗らせてもらった

!?
!?!?
!?!?!?
し、し、し、しろい!?!?
筆者の肌、さっきより明るくなってる??????
筆者の肌、めっちゃキレイに見える!?!?!?!?
コンシーラーもすごいけど、リキッドファンデーションもっとすごい。
これは3000円を超えるのもうなずける・・・。
もはや魔法の領域だわこれ。

Kodoさん「リキッドファンデーションのいいところは、お肌全体を薄くカバーできることかな。ジャニーズとかK-POPの人みたいに、かなりキレイな印象になる。
本当に化粧してないくらい自然で、男の子の荒々しさや、やんちゃさを残すんだったら、スティックタイプのコンシーラーで薄く伸ばしていくのもあり」
リキッドファンデーションと比べると、コンシーラーの方が塗りやすくて、化粧初心者の筆者でもかなり簡単だった。
コンシーラーは神。
もう一度言う、コンシーラーは神。ほんとすごい。
ただ、リキッドファンデーションの破壊力も相当なものだったので、デートとか、ここ一番の勝負時に使ってみるとよさそうだ。


しかも自分で言うのもなんだけれど、化粧をしている感じは全然しない。
眉毛を整える作業を抜くと、実際に使ったのって、
「アイブロウパウダー、コンシーラー、ファンデーション、色付きリップ、スポンジパフ」だけ!!!
マジですごくないこれ??? 久しぶりに心の底からこんな笑顔になれたよ。
なんかずっとこの状態を維持していたい!!!
ずっとこのままでいたい!!!
このままお風呂入らずに寝たい!!!
化粧を終えて

化粧を終えた後、めちゃくちゃ気持ちが明るくなった。
なぜだかわからないけれど、とても元気になった。
その興奮をKodoさんに伝えると、とても腑に落ちる答えが返ってきた。
Kodoさん「そうそう。メイクは自分の良さを再確認するツールとして、すごく役に立つんだよね。
私がお友達にメイクしてあげた時、そのお友達が『私もこういう風になれるんだ!』って、常の自分にすごく自信を持てるようになって。
ハキハキするようになって、やる気がみなぎってきたみたいで、『じゃあ私もメイクやってみようかな?』って気づくきっかけになった。
しかも顔がキレイになったから、今度は洋服とかおしゃれにも挑戦してみようって内側から気持ちが変わったり」
メイクを終えた直後の筆者は、まさにこの状態だった。
鏡の前にいるのは自分なんだけど、進化した新しい自分になれたような気持ち。
とても幸せに感じた。
なぜ女性の多くは化粧をするのだろう? という疑問を持っていたが、その理由の1つには、なんとなくだが、こういうところにあるのかもしれないと思った。
もちろん、すぐに1人でできるようにはならないし、正直化粧をするだけでかなり疲れた。
想像以上にいろんな道具を使って複雑で大変だったし、今回の筆者以上の作業をしていると思うと、女性の苦労が少しだけわかったような気がした。
清潔感は簡単には手に入らない。
きちんと手間暇かけて、自分の肌やパーツの特徴を理解して、化粧をしないとうまくいかない。
これは実際に化粧をやってみないと、一生わからなかったことだろう。
今回、少しだがメイクを学べて本当によかった。
最後に、この興奮を誰かに伝えたかったので、化粧して出社してみた
Kodoさんは慣れると5分もあればできるようになるとのことだったが、最初は40分くらいかかって遅刻しそうになった。
Kodoさんに指導してもらった時のようにはいかないが、それでもかなり練習した。
多少の変化には気づいてもらえるだろう。
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