先日、部屋を掃除していたら

中学〜高校時代に使っていたガラケーを発掘しました。一番古い機種は9年前に発売されたものらしい。

「青春時代の自分」が詰まっているガラケー。充電器に差したら赤く光った。こいつまだ動くぞ。こわい。こわすぎる。
友人を巻き添えにする
1人で見る勇気がなかったので、ガラケーを保管していた友人を集めて、みんなで開いてみることにした。

お集まりのみなさん。全部で8台のガラケーが集う。
全員ひたすらに「どんな恐ろしい画像が出てくるかわからない」「本当に開きたくない」とつぶやいている。
まずは外装から鑑賞する

24歳OLが持ってきた3台。どれもau。「何このストラップ……」と聞くと「わかりません……」とすでに辛い空気が充満しています。
ひっくり返すと……。

ぷ、プリクラ……?
「うわ!!! こういう貼る奴いた〜!」
「わざわざ充電カバーの裏に、彼氏のプリクラとか貼る奴もいたな」

持ち主「あった」

崩れ落ちる持ち主。
まだ電源を入れてないのに、もう瀕死状態になってしまった。まだ序盤なのにだ。どうなってしまうのか。
いよいよ電源を入れる
本日のメイン作業、電源を入れて過去と向き合う時間に。

恐る恐るON。
「ついた! ついた! とりあえずデータフォルダ開けますね」

むちゃくちゃ笑ってる。なんだ

若さが溢れて止まらない渾身の「フォルダ分け」。「(はぁと)カオス(はぁと)」ってなんだ。「す き よ」には何が入っているんだ。ツッコミが間に合わない。
試しに「す き よ」フォルダを開いてみる。

「流行ったこういう画像!」と全員が郷愁で死にかける

これは「リングを辞書に置くと、影がハートになるね★」という理由で流行った画像。女子が軒並み待ち受けにしてました。死にそう

受験期に作ったという「東北大学 絶対合格」の画像。今日はおなじ埼玉大学卒の友人らを集めたので、室内に悲しみが立ち込める。
画像フォルダは、懐かしいコラ画像やプリクラであふれていた。受験生っぽい格言や「センター試験まであと何日」というような画像もたくさんある。

さっきから人の携帯ばかり見て笑っていた奴も電源を入れてみるらしい。

すぐに「数年前のまったく面白くない自分」と対峙することになった。

真顔で固まる。
黒歴史の総本山、メールフォルダへ
懐かしい画像に打ちのめされたが、本番はここからだ。毎日せっせと誰かとやり取りをしていた、メールフォルダを開くのである。

先に開いた者が、無言で画面を見せてくる。なんだ。こわい。

彼氏に送ったという「2週間分の予定を記録した」メール。毎回会える時間を報告していたらしい。
メールフォルダは、データフォルダよりも「恋愛」の足跡がくっきり残っているらしい。こんなに恐ろしいことはない。

同じ彼氏に送っていたという「二人の未来」物語。若さだけで片付けるにも限界がでてくるレベルである。こわい。

メールを見せ合っては「ドン引きする」という不毛なやりとりが続く。
ここで「さっきから撮影しているお前はどうなんだ」と指摘が入った。

しぶしぶメールフォルダを見る。

当時の彼氏に送ったらしい、「たのしスギ」「ぢゃあ」「ありがとうネ」など独特の言葉遣いを駆使した愛のメールがでてきた。

「怖い怖い怖い怖い怖い」の図
いつもなら、高校生らが「結婚するもん」と、彼氏とのプリクラをTwitterに投稿しているのを見て「いまの若い子は〜」と言う側だ。しかし我々にそんな資格はもうない。
ワンセグ/赤外線は現役
しかし、いくつかいいこともあった。まず、ワンセグがまだ使えるのだ。

バリバリ見れるワンセグ(機種/キャリアによります)

懐かしの「赤外線通信」も現役

いくつかのゲームアプリも利用できた。

そんな便利機能には目もくれず、「ベッキーを責める資格がない」と言い出した参加者
「人間の進化」がよくわかる会

iPhone6との比較
数々の「過去」に蝕まれた会だったが、感じたのは「人間の進化」だった。
ガラケーからiPhoneに技術が進化したように、いくらヤバいメールを送っている奴でも、いつかは大人になるのだ。
無理やりいい話にしたところで終わろうと思います。

最後はひたすらスティーブ・ジョブズに感謝する会になりました。