台風15号の影響で、現在も千葉県の広い範囲で停電や断水などライフラインが止まっている。
被災から5日目を迎え、現地に暮らす人たちからは「限界」との声も上がっている。
13日現在で18万6千世帯で続く停電に関しては、復旧には1週間を要する可能性もあるという。また、断水も13日現在、2万7千世帯以上で続いている。そんな状況を少しでも改善しようと、有志たちが千葉県全域の給水所の情報をGoogleマップに集約し、公開した。
給水マップを作成などの活動を行っているのは、東日本大震災の復興支援を行っていた「Teen for 3.11」で活動をしていたメンバーたち。
【給水Map、作りました】 熊本地震、大阪北部地震、西日本豪雨等に続き、今回もつくりました。 ■千葉県給水所 https://t.co/tDthlNqj83 給水以外にも情報をどんどん出していきたい… "ここのMapも作って!" "こういう情報ください!" あればお願いします!
社会人になった今も、「自分たちにできることを」と集まり、災害支援の活動を続けている。
これまでも熊本地震(2016年)や大阪北部地震(18年)、西日本豪雨(同年)、北海道胆振東部地震(同年)でも、給水や炊き出しなどの情報をGoogle Map上に集約する「情報支援」を行なってきた。今回は5回目の活動だ。
マップは県や市区町村のホームページや自衛隊による情報、さらには報道機関の発表している情報、一般の方から寄せられた情報をもとに作成しているという。
写真の有無や情報元を確認し、ファクトチェックを行った上で掲載を決めている。
マップの作成をはじめたのは9月12日。6時間ほどで情報の集約は完了したという。

「生活に関わる大事な情報を出すには責任を伴うと自覚しているので、出典を明記する、作成者の名前を出して連絡先も明記するなどしています」
BuzzFeed Newsの取材に、メンバーの武田彩さんはそう語る。
公開にあたり、「情報の正確性、網羅性、見やすさ、身元を示す」この4点を重視した。類似のマップも存在したが、「更新してほしい情報があった場合を取れるようにする」ことなどで差別化を図っている。
すでに、食料マップや充電情報マップを求める声も届いているという。そのほか、ブルーシート配布場所などのマップ作成も検討している。