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新型コロナ分科会、尾身会長が「うがい薬で感染対策」にコメント。 「しっかりとした検証があってからの判断だと思います」

医療関係者から批判が相次いでいる、殺菌効果のあるポビドンヨードが含まれたうがい薬で新型コロナウイルスへの感染が少しでも抑えることが期待できるという大阪府・吉村知事に発表。この件について、尾身会長が質問に回答した。

大阪府の吉村洋文知事が、殺菌効果のあるポビドンヨードが含まれたうがい薬で新型コロナウイルスへの感染が少しでも抑えることが期待できると使用を呼びかける記者会見を行い、批判が相次いでいる。

世界保健機関(WHO)の直轄機関「WHO神戸センター」が8月5日、「科学的根拠はない」との見解をTwitterに投稿。

薬剤師の児島悠史さんはBuzzFeed Japan Medicalの取材に対し、「会見で発表されたのは、療養者が『ポビドンヨード』でうがいをすると唾液PCR検査の陽性頻度が下がる、というものでした。ただ、これだけではうがい薬に色々な効果があるとは、まだ言えないと思います」と語る。

「しっかりとした検証があってからの判断だと思います」

8月5日、帰省に関する政府への提言を発表するため緊急で記者会見を開いた新型コロナウイルス専門家分科会の尾身茂会長は、大阪府の一連の発表について知事が示した研究結果だけでは、うがい薬の効果は判断できないと評価を避けた。

「帰省の話ではないんですけれども、例のうがい薬の件について…」

このような質問が記者から投げかけられると、尾身会長は一瞬目を閉じ、「ああ‥」と小さくため息を漏らした。

その後、記者の質問に回答した。

「今日の吉村知事の話ですか?うがいの」(※正しくは8月4日の会見)

「これはまぁ、そういう結果が出たということですよね。それをもって、例えば、私自身というよりは分科会として、これを良いと言ったり、悪いと言ったりするのは、まだ情報が少ない」

「もう少し、しっかりとした検証があってからの判断だと思います」