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新型コロナウイルス、プラットフォーム各社の対応は? noteには1カ月で3152件の関連投稿も

noteでは1月29日より新型コロナウイルスに関する情報が検索された際に、注意書きを表示する対応を始めた。

コンテンツプラットフォーム「note」を運営する株式会社ピースオブケイクは、2月3日、1月29日より新型コロナウイルスに関する情報が検索された際に、注意書きを表示する対応を始めたことを発表した

これまでに3152件の投稿

新型コロナウイルスに関する投稿は2020年1月以降、noteに数多く投稿されている。

BuzzFeed Newsの取材に対し、ピースオブケイクの広報担当者は「2月以降も投稿は続き、2月5日までで3,152件の投稿がありました」と答えた。

投稿数だけを見ると、新型コロナウイルスに関する報道が過熱した1月30日、31日のタイミングがnoteの投稿数も最大値を記録したと言う。

「これらの投稿は冷静な考察や個人の不安な想い、事実の展開など、とくに問題のないコンテンツがほとんどですが、中には不正確な情報もあることを予測し注意喚起を出すことにしました」

どのような情報が投稿されているのか確認するために、チェックを行うと同時に、ユーザーからの通報も受け付けている。こうした体制は今後強化される予定だ。

現在までにnote側が掲載を中止した記事はない。

過去には「血液クレンジング」などでも同様の対応

noteの記事やブログには自身の体験談を記したものも少なくない。そうした中には不正確ないしは誤った医療情報もあるため、注意が必要だ。

広報担当者は「noteを書くクリエイターやnoteを読むユーザーの方向けにリテラシーを高めるためのイベントや勉強会を開催することを検討しています」と語り、より正確な情報が伝わるプラットフォームにするための努力を行おうとしているという。

これまでにも、ピースオブケイクは「ワクチン」や「血液クレンジング」といったキーワードが検索された際に、注意書きを表示するようにしてきた。

なぜなのだろうか?

「インフラを目指すプラットフォームの運営企業として、社会的な責任を果たすべきという思いがあります。表現の自由を守りながら、ユーザーが正しい情報にたどり着くための取り組みも進める、バランスを大切にしたいです」

TwitterやLINEも対応

こうした取り組みを行っているのはnoteだけではない。

Twitterは1月30日から「コロナウイルス」「新型肺炎」などの文言をTwitter検索窓で調べると、厚生労働省による新型コロナウイルスについてのウェブサイト案内を表示する等、対応を実施している

LINEが提供するオープンチャットでも、「新型コロナウイルス」や「新型肺炎」に関するトークルームが立ち上がっている。

一部のトークルームでは、新型コロナウイルスは「飛沫感染するエイズ」といった誤った情報が交わされていたことを確認している。

BuzzFeed Newsの取材に対し、LINEの広報担当者は「会話の内容をモニタリングしていたところ、不正確な情報と思われる内容も散見されるようになりましたのでメイン画面から『新型コロナウイルス』『新型肺炎』のキーワードを検索できないよう措置をとりました」と説明。

現在、オープンチャットの検索画面からこうしたトークルームを検索することはできなくなっていた。

今後の対応については「キーワードは表現方法を変えて多様化するため、不正確な情報が蔓延しないよう注視し続けています」とした上で、「フェイクニュースやデマの可能性が高い、社会的に影響が大きい内容はメイン画面などからの露出制限をかけるなどの対策を施します」とした。