新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、Twitterでは、1月30日から「コロナウイルス」「新型肺炎」などの文言をTwitter検索窓で調べると、厚生労働省による新型コロナウイルスについてのウェブサイト案内を表示し始めた。
Twitter Japan広報事務局によると、これは、Twitter上での新型コロナウイルスに関する正しい情報を広めるため。
新型コロナウイルスが中国の湖北省・武漢市で発生し、武漢市や中国国内だけでなく、日本を含む各国でも感染が拡大し、Twitter上では間違った情報なども流れていた。
そのような事態を受け、保健当局のリンク表示は日本以外にも、現在、オーストラリア、ブラジル、カナダ、香港、日本、マレーシア、ニュージーランド、フィリピン、シンガポール、韓国、台湾、タイ、アメリカ、ベトナムで多言語で導入されている。
Twitter広報事務局によると、新型コロナウイルス感染に関して、過去4週間で1500万件以上のツイートがあったという。
日本版では、厚生労働省による新型コロナウイルスに関する情報や報道発表、同省による電話相談窓口(03-3595-2285)などの情報が記載されているウェブサイトへのリンクが表示される。
Twitter上では実際に、新型コロナウイルスについて「致死率15%、感染率83%で人類史上最凶」や「中国からの団体旅行が禁止された後、博多港に中国人観光客約4600人が到着した」などの間違った情報が流れ、拡散されていた。
以前に「ワクチン」「自殺」でも実施
Twitterは、2019年5月にも「ワクチン」などの文言をTwitter検索窓で調べると、厚生労働省による予防接種情報の案内を表示していた。
また、検索ワードの候補でも、ワクチンに関して誤った情報へ誘導する可能性が高いキーワードは、検索候補に表示されないように設定されていた。
過去には、「自殺」「死にたい」などの文言を検索すると地域の自殺防止センターや相談窓口などの情報が提示しており、それは日本発となって実施されたプロジェクトがきっかけだった。
サムネイル:時事通信