「未完のまま私が死んだらこれが結末」 冨樫義博さんが明かした『HUNTER×HUNTER』幻の最終回とは?

    冨樫さんは「結末は決まっている?」という質問に「現在、A・B・Cの3パターンまで絞り込んでいる」と語り、その中から漏れたというDパターンについて、番組に紹介。ゴンが結婚(多分)していたりと、衝撃的な内容です。

    11月21日に放送されたテレビ番組『イワクラと吉住の番組』(テレビ朝日)のワンコーナー「拝啓、中の人」で、 漫画『ハンター×ハンター』が特集され、その中で作者の冨樫義博さんが、同作の結末として考えていたパターンの1つが紹介されました。

    番組ゲストからの質問に答えるという形式で、冨樫さんは質問に直筆の手紙で回答。元櫻坂46メンバー・関有美子さんからの「結末は決まっている?」という質問に「現在、A・B・Cの3パターンまで絞り込んでいる」と回答しました。

    冨樫さんはAパターンについて「賛が8で否が2くらい」、Bパターンは「賛否が拮抗」、中でもCパターンは「賛が1で否が9くらい」の比率で読者からの反応が寄せられるだろうと説明。否が圧倒的なCをなぜ残しているかの理由については「それが一番私の好みだからです」と回答していました。

    また、「この3パターンのどれも選ばずに済むくらい、面白い結末を考えつくるのが理想であり目標」と締めくくり、「参考までに」と、この3パターンから漏れた幻の“Dパターン”を番組に紹介しました。

    「未完のまま私が死んだらこれが結末だったという事で御容赦いただけますと幸いです」と冨樫さんのメッセージが読み上げられると、出演者の間で「やばい!」と緊張が走りました。

    おそらくどこのメディアにも出ていないというDパターンを、司会のお笑い芸人・森本晋太郎さんが読み上げます。それはこんな内容でした。

    Dパターンで描かれる「ギン」という名の少女。その正体は……

    Dパターンは、ゴンの故郷・くじら島で少女が釣りをしているシーンから始まります。彼女の名前は「ギン」。

    突然竿が大きくしなり、少女が叫ぶと、コミックス1巻1話で、主人公・ゴンが“沼の主”を釣り上げたシーンと同じように、見事“池の主”と呼ばれる大きな魚を釣り上げました。

    主を担ぎながら村に戻り、“お母さん”に走り寄るギン。主を釣り上げたと報告し、続けて「これでもう二度と私にハンターになれとか言わないでよ……!」と言います。主を釣り上げるほどの才能を持ちながら、ゴンとは対照的にハンターにはなりたがっていないようです。

    “お母さん”と呼ばれた女性は走り去るギンを見送りながら、「主を釣り上げることで狩猟(ハント)に目覚めてくれると思ったんだけど」と隣の夫に同意を求めます。

    「ギンの希望を尊重してやろうよ」と言う夫に、女性は不満げに「全くあなたもギンに何でそんなに……って、そりゃミト大ばぁばとノウコばばの血筋よねェ……。」と言いました。ギンの祖父母は、ゴンの育ての親である「ミト」、祖母は「ノウコ」と呼ばれている女性のようです。

    ギンの“お母さん“は諦め切れない様子で、「でも!ゴンじいは有名なハンターだったんだし、あの娘だっていつかはきっと島を」と続けました。

    場面は変わり、ギンの独白。ゴンがどれだけ配偶者に心配をかけているのかが語られます

    場面は変わり、ミトのころから続くお店。先ほど釣り上げた主はきれいに解体され、下ごしらえされています。

    ギンは「お母さんはわかっていない……じい(ゴン)がハンター時代の思い出を楽しそうに話すとき、大ばぁば(ミト)がさりげなく席を外していること。ノウコばばの相槌が全て誰かからの伝言で、ばばがじじのそばにいられなかった寂しさを控えめに滲ませていること」と独白。

    セリフからゴンと結婚したと思われるノウコというキャラクターは、本編でもゴンのセリフ中で登場している人物です。「くじら島では、子どもは俺のほかはノウコだけ」とキルアに故郷について語るシーンなどで描写されています。

    ノウコと結婚したゴンは変わらず“ハンター”として忙しく活躍しており、くじら島で帰りを待つノウコは寂しい思いをしている。そんな情景が思い浮かぶセリフです。

    ギンの独白は「私はまっぴらだ!! 誰かの帰りを何カ月も何年も心が締め付けられる想いをしながら待つのも!! 自分が誰かを待たせるのも!! 私は……」と続き、ハンターとしての才能を持ちつつも、ゴンのように誰かに寂しい思いをさせたくないということに葛藤を抱えている様子が描写されていました。

    Dパターンは、村で出会った大切な人との時間を大切にしているギンだけではなく、「作中のキャラの子どもや孫が、色々な場所で暮らし、誰かと笑顔で交している」と、物語が次の世代へ受け継がれていくことを示唆して締めくくられていました。

    番組ではほかにも、「キメラアント編のボス、メルエムの最後は最初から決めていたか?」などの回答が

    冨樫さんの人となりが伝わってくる番組『イワクラと吉住の番組』第79回は、11月22日現在もTVerにて配信中です。

    冨樫さんは「今ハマっていること」や、「最近、面白いと思う漫画」などの質問にも回答していました。

    👉TVerで今すぐ観る


    今夜放送‼️ #イワクラ吉住


    『拝啓、中の人』
    〜HUNTER×HUNTER #冨樫義博 先生〜
    初めて明かされる、物語の『結末』

    ゲスト
    関有美子/Kis-My-Ft2 宮田俊哉
    トンツカタン森本
    #冨樫先生からのお手紙#HUNTERHUNTER

    前編TVerhttps://t.co/k6u4R2j2ta
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    — イワクラと吉住の番組 冨樫先生の手紙TVer配信中‼️(テレビ朝日) (@iwakurayosizumi) November 21, 2023
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    放送をご覧いただき
    ありがとうございました!
    歴史的瞬間を見守り下さり、感謝です。

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