ネットで話題のレシピ『炊飯器の玄米モードで焼き芋』、実は危険かも…メーカーは「異常な状態に」「中の材料が吹き出す危険性がある」と警鐘

    メーカーに取材すると、危険な行為であることが判明しました。

    秋から冬にかけて旬を迎える、さつまいもを使った定番料理「焼き芋」を、炊飯器でカンタンに作ることができるお手軽レシピが注目を集めています。

    水とさつまいもを入れた釜を炊飯器にセットして、炊飯メニューから「玄米モード」を選び、炊飯ボタンを押すだけ。しばらくすると、ほくほくでしっとりとした食感の焼き芋が出来上がるそうです。

    しかしこの調理方法は、実はメーカーとしては「非推奨」。中の材料が噴き出す恐れもあるとのことで、警鐘を鳴らします。

    photoACより 焼き芋

    SNSでは、「炊飯器焼き芋」を実際に作ってみたという投稿が多数確認できるほか、料理レシピ投稿サイト「クックパッド」でも同じようなやり方のレシピが100件以上も登録されていて、いまや定番の調理方法となっているようです。

    「クックパッド」に掲載されている「炊飯器で焼き芋を作る方法」の一例

    2大メーカーそろって危険性を指摘

    調理家電を手掛ける人気メーカー・象印マホービンに取材すると、炊飯器を使った“さつまいもの調理”自体を不可とし、「取扱説明書及びお料理ノート記載のレシピ以外の用途では使用しないよう記載しています」との回答でした。

    また、非推奨の使い方をした場合は「底の温度センサーが正確に検知できずに、異常な状態になり故障に繋がる可能性がある」と警鐘を鳴らし、オーブンレンジなどの焼き芋調理に適合した調理器具を使用することを推奨しました。

    おはようございます!

    今日は #いい焼き芋の日 🍠https://t.co/Z5QKIrxZam

    肌寒くなってくると無性に食べたくなる
    🍠🍠🍂焼き芋🍠🍠🍂

    象印のオーブンレンジEVERINOでも
    自動メニューでカンタンに
    作れちゃいますよ~!!🧑‍🍳

    ~ #きょうをだいじに ~ pic.twitter.com/MaKEnN4IFk

    — Zojirushi(象印マホービン公式) (@zojirushi_JPN) November 12, 2023
    Twitter: @zojirushi_JPN

    また、創立100周年を迎えた調理家電の老舗メーカー・タイガー魔法瓶の炊飯器担当者は、玄米モードでは「中の水が蒸発するまでグツグツ煮込んで加熱していく」ようになっており、そのため材料や水分量が基準と異なる場合、想定より早く水が蒸発してしまって「釜が焦げる」恐れがあると回答。

    さらに、圧力式炊飯器では、炊飯中の高圧力に耐えられずに「中の材料が吹き出す」危険性もあるとし、さつまいも調理コースが存在する炊飯器で、レシピに沿った食材の使用を推奨しています。

    #さつまいも #炊飯器 でほくほくクッキング💜🧡💛
    さつまいものおいしい季節🥺✨
    おいしいお芋を食べたいー!
    けど蒸すの大変だし・・・と思っているそこのあなた!!!

    炊飯器で手軽にほくほくしたさつまいも料理が出来ます🥰… pic.twitter.com/aLC5aJgmXo

    — タイガー魔法瓶【公式】 (@Tiger_PR_JPN) November 17, 2023
    Twitter: @Tiger_PR_JPN