アメリカで、3月8日の国際女性デーに合わせて発表されたシリアル『Loopholes』。シリアルのおまけに、タンポンやナプキンの生理用品が5つ付いてくるという広告が話題になりました。
アメリカでは、ナプキンやタンポンなどの生理用品が買えない「生理の貧困」が深刻な問題になっています。10代の4人に1人が、生理用品の購入費用を負担できないと言われています。
アメリカには、「フードスタンプ」と呼ばれる低所得者向けに行われている食糧費の補助制度があります。1人当たり、月100ドル相当のカードが支給され、食品を購入することができます。しかし、このフードスタンプで生理用品を購入することはできません。
ここで残念なネタバラシです。実はこのシリアル、架空のもので、実際には発売されていません。
米国下院のグレース・メン議員が、2021年に提出した「Menstrual Equity For All Act(月経の公平性を確保する法律)」は、生理のある全ての人々が、無料で生理用品を手に入れられる環境を目指す法案です。『Loopholes』のシリアルも、この法案の支援を呼びかけています。
BuzzFeed USは、タンポンやナプキンを提供した生理用品会社『August』の共同創業者に話を聞きました。
「『Loopholes』のシリアルは、生理の貧困に対する声明なんです」とナディアさん。
この記事は英語から翻訳・編集しました。翻訳:オリファント・ジャズミン