プールの授業がある時に、生理になってしまったら……?
みんなはどうしてる? BuzzFeedは中高生と大学生、5人の「先輩」に話を聞きました。
「絶対に休む」でも、半分休んだら成績が低くなった…?
りこさん(中2)は「水泳に生理期間がかぶったら絶対に休むと決めていました」と話します。
「休む時には見学届けを出さないといけなくて、母に相談して書いてもらっていました。でも、はじめのうちは男の先生には見学届けを渡したくなくて、保健の先生に代わりに提出していました」
「中学に入ってからは自分で見学届けが書けるルールに。自分で書いて、体育の先生に出していました」
休みたい時には休めましたが、「生理でサボっていると捉えられた子もいたようです」とし、先生への理解を求めます。
また、「成績は総合的に見てつけられるので実際のところがわかりませんが…」としつつ、こう経験を語りました。
「去年は水泳の授業が5回あったうち、生理が理由で、半分ほど出られませんでした。休んだ代わりに他のレポートを必死に書きました」
「友達ともレポートをがんばったねと言ってたのですが、成績での評価が低くなっていました。それは納得がいきませんでした」
親に書いてもらえない子への配慮は?
ちかさん(大学2年)も、小学校時代や中高を振り返り、「見学する時は、保護者が連絡帳や生徒手帳に『休む』と書かないといけなかった」と話します。
ちかさん自身は母親に書いてもらっていましたが、周りには家庭の事情でそれが難しい友人も。学校も、そのような状況を考えるべきだと指摘します。
「親が共働きで忙しかったり、育児放棄の状態だったりすると、親に書いてもらえない友人もいました。見学の連絡には押印が必要なので、その子たちは、はんこを学校に持ってきて、友達に書いてもらったりしていました」
「でも、親が書いた様子でないと思われたら、学校から親に電話連絡がいって確認されるというシステムだったので、事情がある子はかわいそうでした」
「かぶったことはない」決まりでは、2回目以降はレポート提出
ゆいさん(高3)の学校でも、見学の際は、親に書いてもらって休むというルールでした。
ゆいさん自身は「プールの授業に生理がかぶったことはない」といいますが、見学の際は、レポートを書かなければいけなかったそうです。
「1回だけだったら普通に休めたんですが、2回以上は別途、水泳に関するレポートを提出しないといけなかったです」
「先生も生理に関する情報、アップデートして」
生理がかぶったらプールは見学していたという、こももさん(高3)。
見学の際は「体調を考えてできそうな時は、タイムを測ったり先生の手伝いをしています」と話します。
こももさんのクラスの先生は理解がありましたが、学校には生理に理解がない教員もいました。
そのような状況を見て、「先生も時代に合わせて、性や生理に関する知識をアップデートしてほしいと思います」「タンポンや月経カップなどを使うという選択肢も、学校で教えてくれたらいいのになと思います」と話します。
水泳部のメンバーはタンポンや低用量ピル使用も
ななさん(高2)も、自身は生理期間とプールの授業はかぶったことがなかったと話します。
学校のルールとしては、休みたい時は、親に一筆書いてもらって休み、代わりにレポートを書く決まりです。
ななさんは水泳部の所属。部活と生理期間がかぶることはあるため、その際は練習を休んだり、後輩の指導をしたりしています。
「他の部員は、試合の日など大事な日に生理がかぶったり、かぶりそうな時は、タンポンを入れたり、低用量ピルを飲んで調整したりしていました」
プールの授業と生理がかぶった時は、無理せずに、保護者や学校の先生に相談しましょう。
生理について不安があったり、困りごとがある人は、遠慮せずに、家族や学校、保健室、学童の先生などに相談してみてください。
BuzzFeedでは、生理がもうすぐ来る、もしくは来たばかりの人に向けて、「生理が来たときの対応」や「ナプキンのつけ方・かえ方」、「ナプキンの種類」を説明する記事や動画を配信しています。
「からここの森」へようこそ!他の記事はこちらから。取り上げてほしいテーマはありますか?ご意見やご感想は、BuzzFeed NewsのInstagram(https://www.instagram.com/buzzfeednews_jp/)か、メール(info-japan-medical@buzzfeed.com)へお寄せ下さい📮
大人になるにつれて誰もが経験する、からだとこころの変化。初めての出来事にびっくりしたり、不安を感じたりしたときは、探検隊の仲間と一緒にこたえを探しに行こう!
「生理ってなに?」「ナプキンってどう使えばいいの?」など、“はじめの一歩“を助ける様々な情報をまとめました。
企画協力:江連千佳、コモモ