男性の育児休業をより浸透させようと、10月1日から「産後パパ育休」(男性版産休)が始まります。
厚労省によると、2021年度の男性の育児休業取得率は13.97%と9年連続で上昇。
過去最高となりましたが、まだまだ育児の負担が女性に偏っている現状があり、政府は環境整備を推進しています。
10月から始まる産後パパ育休。男性版産休制度とも呼ばれていて、産後8週間以内であれば育休とは別に4週間まで取得することができます。
法改正に伴い新設されるこの制度では、就労(労使合意の範囲内)や分割も可能など、柔軟性がアップします。
また、今回の法改正では、育休そのものも分割取得ができるようになるのもポイントです。
父親の育休、著名人が実際に取った感想は…
今回の法改正はおもに企業に勤める人を対象としたもので、取得率の向上が期待されています。
一方、以前から政治家やタレントで「男性育休」を取った人がいます。
実際に育休を取ってみた感想は…?
「かけがえのない経験」「取ってよかった」。様々な声がありました。
ダルビッシュ選手、鈴木選手も大リーグで父親産休を取得
放送作家の鈴木おさむさん「この1年やってよかった」
放送作家の鈴木おさむさんは、お笑いトリオ「森三中」の大島美幸さんとの第一子誕生に合わせ、1年間の育休を取得しました。
自身のブログで鈴木さんは「この1年やってよかった」と思いを綴っています。
そのほか芸能人では、俳優の杉浦太陽さんや、つるの剛士さんも取得しました。
小泉進次郎・元環境相「休みじゃない」
小泉進次郎・元環境相は2020年1〜2月、アナウンサーの滝川クリステル氏との第一子の誕生に合わせて通算2週間ほどの育休を取得しました。
小泉氏は参院予算委員会で、お風呂やおむつ替え、ミルクづくりなどを担当したとし、育休を「取ってよかった」と述べていました。
「私、育児に参加して思うのは、育児休業という『休む』という言葉が入っていますが、ぜんぜん休みなんかじゃないですね」
「子どもを育てる大仕事をやっている理解をさらに広げていきたい。きついこともあるが、喜び、感動、かけがえのないものがある」
ミートボールの石井食品社長「かけがえのない経験」
ミートボールが有名な石井食品株式会社(本社・千葉県船橋市)の代表取締役社長・石井智康さんは、2019年11〜12月の約1カ月、育休を取得しました。
石井さんの育休取得は「上場企業の男性社長が1カ月にわたり育休を取得する例は国内では珍しい」と日経新聞でも報じられました。
石井さんは2020年のBuzzFeedの取材に、育休について「感じることがたくさんあった」とコメントを寄せていました。
「家事をしっかり日々こなすことの大変さ、そこに赤ちゃんの世話が加わる大変さ。これらは仕事の大変さとは質が違うものでした。この経験は本当にかけがえないものだと思いました」
「もし取得できる環境があるのであれば、積極的に参加することをおすすめします」
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