体育の授業がある時に、生理になってしまったら……?
学校ごとに、見学をめぐるルールも違うようです。
みんなはどうしてた?BuzzFeedは中高生と大学生、5人の「先輩」に話を聞きました。
見学でも着替えて立っていないといけない…
りこさん(中2)は「本当につらくて授業に出られない時は、保健室で寝ています」と話します。
しかし、見学の際の“謎ルール”には、疑問を呈します。
「わたしの学校は、見学時も体育着に着替えて立っていないといけないので、立っているのがつらかったです。それなら動いている方がましだと思って、無理をして授業に出ていたこともあります」
「見学の時は立っているのがしんどくて、隙を見て体育館の床に座ったこともあったんですが、床も冷たく、次からは保健室で休みました」
長距離走の時は見学。でも理解のない先生も…
生理痛などが重くなく、「基本的には休まなかった」という、ななさん(高2)。
しかし、長距離走などは貧血の状態で走るのは難しく、「母親に伝えて、見学する旨を連絡帳に書いてもらっていた」といいます。
生理痛が重い友人たちに対し、心ない言葉をかける先生もいて、そのことについては改善してほしいと望んでいます。
「先生の中には理解がない人もいて、『生理痛でもそれくらい大丈夫でしょ』と言う先生もいました」
「もちろん理解してくれる先生もいましたが、しんどい時はきちんと見学できるように、先生の中で情報や認識を統一してほしいと思いました」
「生理を理由に休んではダメだと、無理にがんばっていた」
ちかさん(大学2年)は中高時代を振り返り、「体育の授業は、生理中でも参加しないとだめというルールでした」と話します。
「生理のつらさって必ずしも、いつも顔面蒼白になるつらさじゃないと思います。歩けるし、失神しそうなわけではないので、しんどくても生理を理由に休んではダメなんだと思って、無理にがんばっていました」
「後日連絡でも大丈夫」
体育の授業を見学するには、保護者から事前に連絡帳などに書いてもらう必要がある学校が多い中、こももさん(高3)の学校では、後日連絡でも大丈夫だといいます。
「お腹が痛い時などは、体育の授業を休んでいます」
「生理の日は、朝は元気でも、学校に来てからお腹が痛くなったりするので、その時は親からの連絡は後日提出しています」
男の先生に言いにくいという意見も
生理痛が重くなく「体育を休んだことはなかった」というゆいさん(高3)。
しかし、周りには、悩んでいた友人もいました。
「体育の先生は女性もいますけど、男の先生が多いので、生理痛を理由に休むのは言いにくいという友達がけっこう多かったです」
また、部活の時には、経血がユニフォームにつかないか心配だといいます。
「小学校から部活でバスケをやっているんですが、白いユニフォームに血がつかないか心配です」
「ユニフォームの色はかえられないので、気になって絶対につけちゃいけないと緊張していました」
生理痛や貧血などがつらい場合は無理せずに、見学したり保健室で休んだりできるよう、先生や保護者に相談してください。
動ける状況で体育の授業に参加したい場合は、ズレにくい仕様のスポーツ用ナプキンや、タンポンなどの生理用品を使うという選択肢もあります。
生理について不安があったり、困りごとがある人は、遠慮せずに、家族や学校、保健室、学童の先生などに相談してみてください。
BuzzFeedでは、生理がもうすぐ来る、もしくは来たばかりの人に向けて、「生理が来たときの対応」や「ナプキンのつけ方・かえ方」、「ナプキンの種類」を説明する記事や動画を配信しています。
サムネイル:Getty image
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企画協力:江連千佳、コモモ