新型コロナウイルスの感染拡大が始まった昨年の3月、アメリカでも買い占めが起き、多くの店でトイレットペーパーや衛生用品の在庫が切れていた。
当時、ニューヨーク州ウェストチェスター群ライ市に住んでいたベンジー・レントンさん(21)は、新型コロナウイルスから自分と両親の身を守るため、自宅で使う消毒用品をインターネットで探していた。
ほとんどの通販サイトは手の消毒液や除菌シートの在庫を切らしていた。そんな中、マサチューセッツに拠点を持つある会社だけは、「在庫切れ」と書かれてはいたものの、まだ注文を受け付けていた。
そこでレントンさんは、スプレーボトル1つ、除菌ジェル2つ、除菌シート4つを注文した。
スプレーボトルは注文後、約1週間ほどで届いた。それに続き、除菌ジェルも数カ月後には届いたが、除菌シートだけはいつまで経っても届かなかった。
注文から約1年経った今年の3月5日、レントンさんが投稿したツイートが話題になった。なんと、除菌シートがついに届いたのだ。
Ordered these Clorox wipes 349 days ago — on March 20, 2020. They finally came.
レントンさんのツイート:「349日前の2020年3月20日に注文したクロロックスワイプ(除菌シート)が、やっと届いた」
レントンさんは現在、進学先のバーモント州にいるという。母親から除菌シートが入った箱の写真を送られてきた時は驚いたと、BuzzFeed Newsに明かした。
レイトンさん自身も、商品が届くまでに多少の遅れがあるとは予想していたものの、1年越しに届くとは想定していなかったようだ。
「正直、除菌シートのことは忘れていました」
「最終的に届いたのはよかったです」
1年を経て十分な量の除菌シートを入手できたものの、レントンさんは使い道に迷うと話す。
「(新型コロナが流行し始めた)最初の頃、(アメリカでは)購入した商品を除菌する人もいました。今は、そういった人たちは少ないです」
「届いた除菌シートは、しばらくは手元に残しておこうと思います。もし必要な場面があれば、取り出して使います」
この記事は英語から翻訳・編集しました。翻訳:吉谷麟