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「妻・彼女のほうがきれい好きだから、掃除は任せてる」と言ってはいけない理由

「誰も、生まれつき遺伝子レベルで掃除が好きなわけではない」。ジェンダーロールに根付いた女性への家事負担について、現役学生CEOの発信がSNSで注目されています。

オーストラリア在住のゾーイ・コンドリフさんは、ジェンダー関連の支援活動を行う企業を立ち上げ、CEOを務めながら大学院の博士課程に在籍しています。

視聴回数60万回を超えた動画で、ゾーイさんは次のように述べています。

こんな主張をパートナーから聞いたことがある、自分で思ったことがある、もしくは友人から聞いたことがあるという人、いないでしょうか?

家の掃除をめぐるこの議論を、ゾーイさんは「当人は加担している自覚はないけれど、社会でそれとなく行われているガスライティング」の一種だと指摘します。

「誰も、生まれつき遺伝子レベルで掃除が好きなわけではありません」

「男性が『彼女のほうが片づいてるかを気にするからね。自分は気にしないからやらない』と言ってしまうのは簡単です。でもこれは、問題をばっさり単純化しすぎです」

「この会話、うちでもしょっちゅうあった!相手は自覚してなくて、私がやってくれると期待してる」

「内面化どころじゃない。家の片づき具合だとか、積んであるお皿だとかについて、家族から実際に辱められ、悪いのは自分だと思わされている。つらい」

「掃除が好きなんじゃなくて、きれいで住みやすい家が好きなの」

こうした考え方が、なぜ一般化しているか。ゾーイさんは次のように答えます。

「家が整っているかどうかや子育てのしかた、それから身なりや外見について、女性には男性よりもずっと厳しい批判の目が向けられます」

女性が背負う家事負担を減らすために、男性にできることはなんでしょうか?

一方、個人の責任だけではないとも指摘します。

ゾーイさんはフェミニズムやジェンダーの対等についてTikTokで発信しています。代表を務めるShe's a Crowdでは、ジェンダーに関連する暴力による被害者の支援を行っています。

この記事は英語から翻訳・編集しました。翻訳:石垣賀子 / 編集:BuzzFeed Japan