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「性行為は女性の価値を下げる」根強く残る“純潔教育”に声を上げた女性が、TikTokで話題

アメリカの性教育に声を上げたTikTok動画が、500万回以上再生され、話題を呼んでいます。動画を投稿した女性は、子どもたちに性的同意について教える大切さについて話しました。

注)本記事には、レイプ・性暴力に関する記述があります。

アメリカ在住のゾーイ・タイラーさんは、ライター兼映像作家として活動する24歳。セックスや身体についての自分の考えが、親や教会、学校からの影響を強く受けていると話します。

その中でも特に影響を受けたのが、結婚まで性交渉をするべきではないという“純潔教育”の教えです。

「私が5歳のときに、父が男女の区別を意識させるようになりました」。BuzzFeedの取材に対し、ゾーイさんはこうふり返ります。

「母はもう少し露骨度が下がりました。はっきりとは言いませんでしたが、セックスは極めて恥ずべきことだという認識でした」

そんなゾーイさんが、TikTokに投稿したある動画が注目を集めました。彼女は自分が教えられてきた、“女の子のための純潔教育”を、男の子に教えてみたら…というテーマで動画を投稿しました。

@thezolyspirit

I think I’m entering the religious trauma era of my content. We’ll see. #exvangelical #exfundie #deconstructing

♬ original sound - Zoë Tyler

女の子と男の子を入れ替えることで、社会が男女でかなり違う扱い、性教育をしていることがはっきり浮かび上がってくるかも、とゾーイさんは考えました。

動画では、性教育授業での一コマを再現しています。ゾーイさんは先生で、観ているユーザーは男子生徒、という設定です。

続いて、短い方の鉛筆について。

そして、最後にマスターベーションについても、えんぴつの例え話を用いて説明しています。

ゾーイさんの動画を見たユーザからは、自分もそんな教育を受けたという女性から、共感の声が多く寄せられました。

ゾーイさんが発信する内容の大半は、実体験に基づいているといいます。

非営利団体Planned Parenthoodによると、全米50州のうち37州で性教育のカリキュラムに性的節制を盛り込むことを法で定めている一方、避妊に関する情報を授業に含めるよう定めているのは、18州にとどまっているといいます。

こうした動画をTikTokで発信しようと決めた理由について、ゾーイさんは次のように話してくれました。

どのジェンダーの人にも、“自分の身体のことは自分が決めていいんだという基本を、まず子どもたちに教えるべきだ”と、ゾーイさんは話します。

「そもそも、セックスについてまず話すべきなのは『同意』についてだと思うんです。結婚したらいいかとか、愛とか喜びとかではなくて、まずは同意について」

FRIESとは、「Freely given, Reversible, Informed, Enthusiastic, and Specific」の頭文字をとった略語です。

性的同意についての教えは、学校での性教育だけでは力不足だと、ゾーイさんは考えます。

ゾーイさんは純潔教育をめぐるコンテンツは、TikTokInstagramでチェック👉@thezolyspirit

性犯罪・性暴力に関する相談窓口(地域別)は、男女共同参画局のサイトから確認できます。

この記事は英語から翻訳・編集しました。翻訳:石垣賀子 / 編集:BuzzFeed Japan