「まるで別人…」コロナ禍で働く新人看護師が1枚の写真を投稿。パンデミックを物語っていると話題に

    「新型コロナウイルスがデマなのではと疑っている人や、メディアや政治家たちが言うほど大事ではないと思っている人々に言います。医療従事者たちが、あなたたちに嘘をつく理由はありません」

    キャサリンさん(28)は昨年の5月にアメリカの看護学校を卒業し、集中治療室(ICU)の看護師として働いている。

    キャサリンさんのあるツイートが昨年、大きく拡散された。

    左の写真は看護師を始めたばかりのキャサリンさん、右は現在の姿だ。

    当時、海外のSNSで「How It Started vs. How It's Going(始まり vs. 現状)」とコメントをつけ過去と現在の比較画像を投稿するのが流行していた。キャサリンさんのツイートも、これに便乗した投稿だった。

    「看護師として働くのは好きです」。自身のツイートに返信する形で、キャサリンさんはそう書いている。

    「本来なら死を免れたはずなのに(新型コロナウイルス感染症によって)亡くなってしまう人々を見届けるのは、本当に心が痛いです。同じように亡くなる人々が何人もいて、再び見届けるのを繰り返す。これはもっと辛いです」

    「新型コロナウイルス感染症は残酷な病気ですし、その辛さは誰にも経験してほしくありません」

    今回の写真を撮った経緯について、キャサリンさんはBuzzFeedに明かした。

    「政治的な問題にも発展しているパンデミックにおいて、その中心にいる患者たちの世話をするとはどういうことなのか。私はただ人々に現実を見てもらいたかったのです」

    ツイッターでは、多くの人々がキャサリンさんに支援の気持ちを示した。一部の医療従事者たちは、新型コロナウイルスがデマではないことを改めて示すため、キャサリンさんと同様「始まり vs. 現状」の写真を投稿した。

    「人々からの返信には圧倒されました」と、キャサリンさんはBuzzFeedに語る。

    @kathryniveyy How it started —> how it is now

    「医療従事者に対するみなさんの感謝の気持ちに、心の底から感動しました」

    「また多くの人が、感染拡大防止のために外出を自粛し、マスクを着け、予定をキャンセルしていると教えてくれました」

    「言葉では表せないほど、私にとっては意味のあることです」

    「たくさんの医療従事者が私と同じような写真やストーリーを投稿しています。新型コロナウイルスが、私たちにどれほどの影響を与えているのかわかりました」

    @liiindzayloo @kathryniveyy @TreasureeIsland How it started vs how it’s going 🙃

    「パンデミックを経て、無傷でいられる医療従事者なんて1人もいないでしょう」

    「私たちはすでに、集中治療室に長時間いて顔が変わってしまっても、お互いを認識できるようになってきました」

    「一生忘れられないであろうものを、私たちは見てきたのです」

    「新型コロナウイルスがデマなのではと疑っている人や、メディアや政治家たちが言うほど大事ではないと思っている人々に言います。医療従事者たちが、あなたたちに嘘をつく理由はありません」

    この記事は英語から翻訳・編集しました。翻訳:吉谷麟