元ミス・ワールドがミスコンについて語ったこと「自分で選んで参加するなら、ほかの人がとやかく言うことではないと思う」

    「今、私たちが暮らしている発展した世界では、ミス・コンテストだけが自分の選択肢ではない。そのことを女性が理解した上で、自分で選んで参加するなら、ほかの人がとやかく言うことではないと思うのです」

    ゴージャスなプリヤンカー・チョープラーが、アップになって迫ってくる。メイクは化粧水とリップ・グロスだけ、という『Allure』の特集記事の写真だ。

    ボリウッド・スターから、ABCテレビの『クワンティコ/FBIアカデミーの真実』の主役になってブレイクする前、プリヤンカーは、ミス・インディア、そして2000年にはミス・ワールドに選ばれた。当時18歳。選ばれて当然の美しさだ。そんな彼女は、自分を世界的に有名にしたミス・コンテストについて、重要な洞察をもっている。

    ミス・コンテストに関する昔からの固定概念や批判とは裏腹に、プリヤンカーが経験したコンテストは、外見だけに注目したものではなかった。インド、そしてイギリスで行われたコンテストは、「面白くて社交的、かつ進歩的で大胆な」若い女性を選び出すものだった。

    ミス・コンテストは進化している。ゆっくりと、だが着実に。そしてその変化は認められている。たとえばミス・アメリカは最近、昔からの懸案だった水着審査を廃止した。

    プリヤンカーがコンテストで優勝したことで、初めは映画やテレビのオファーが舞い込んだ。その後、彼女がユニセフ親善大使や、国連基金の「ガール・アップ(Girl Up)」キャンペーンのような、女性の地位向上のための活動に参加する原動力となった。

    ミス・コンテストについて現在の考えを聞かれると、プリヤンカーは、女性たちは自分がしたいことを何でも選択できることを知っているし、外見に頼る必要がないことも知っている、と答えた。でも、成功するためには「物として見られたり、自分が馬鹿だと感じさせられたりしてもいい」と考えるのは間違いだという。

    成功と自信を求めることは、ミス・コンテストや大きなステージであろうと、何か別のものであろうと、結局「素晴らしくあるために、必要なものすべてを求めること」になる。

    レッテルを貼られたり、型にはめられたりするべきではないということが明確になっていないのは、ミス・コンテストの出場者だけではなく、普通の女性も同じだ(あまり普通ではない女性も同じだ)。プリヤンカーは確信を持って言う。「変わる必要があるのは、社会や、男性や人々の考え方です。大きいサイズの女性はダメ。有色人種の女性はダメ。女性はダメ。そういう考え方なのです」

    プリヤンカーには、これからも魅力的で心を揺さぶる存在であってほしい。

    この記事は英語から翻訳されました。翻訳:浅野美抄子/ガリレオ、編集:BuzzFeed Japan