6月はLGBTQコミュニティの文化を讃え、支援するイベントなどが世界各地で開催される「プライド月間」🏳️🌈
BuzzFeed Japanでは、LGBTQの当事者から家族のこと、仕事のこと、好きな人やパートナーとの暮らしのことなど、誰かにちょっと聞いてほしいお悩みを募集。
寄せられた相談について、タレントのりゅうちぇるさんとぺえさんと一緒に考えました。
制服を自由にしてと学校に相談したけれど…
今回は、好意を抱く相手が性自認や性的指向によって限定されないパンセクシュアルのKaReNさん(10代)からお寄せいただいた相談に、りゅうちぇるさんがお答えします。
(※相談内容は、読みやすさなどを考慮して編集部で一部編集しています)
私はジェンダーなどに囚われない平等な環境を作ってほしいと思い、それぞれが着たい制服を選択できるようにしてほしいと学校に頼みましたが、制度は作られませんでした。
私は小さい頃から両性を愛することに違和感を感じたことはありません。しかし、今の日本を見るとまだまだカミングアウトできずに苦しんでいる人がたくさんいると思います。そんな人たちの力に、私はなりたいです。
しかし、普通の高校生が小さいコミュニティの中でどうやってサポートしていけばいいのかが分かりません。LGBTQ関係なくみんながオープンでいられる環境を作るためには、どんな活動をしたらいいのでしょうか?(KaReNさん・10代)
自由な校風で自分を出せるように
僕が通っていた高校はすごく校則がゆるい学校で、女の子でも男の子の制服を着ている人もいて、その逆もありました。僕自身、校則に縛られるのが嫌だなと思っていたので、その学校に行くために勉強して、頑張って入学しました。
校則が緩かったおかげで、なんかやっぱりみんなすごく解放的で、明るい感じのイメージでした。
自分にとって何よりも良かったなと思うのは、そういう学校に通っていたおかげで、自分の出し方が上手になったことです。高校生の時も規則の厳しい学校に通っていたら、ここまで自分を出せるようにはなっていなかったと思います。
僕は校則に縛られるのが嫌だったので、入学する前に自分が自分らしくいられる学校を選ぶという選択をしました。なので、そういう力もある程度必要なのかな?と思います。
でも、それは違う角度から見たら、自分が学校を変えていかなきゃと思えるほど僕が強くなかったということでもあるし、世の中に勝負していない選択だったのかもしれません。
なので、自分らしくいられる環境に自分で変えようとしているのは、とても素敵です。
自分ひとりの力は微力だと思うかもしれないけど、こういう動きは大人たちの間でも話題になるし、学校や地域でも注目を集めて、この学校に来たいと思う生徒も増えていくはず。
KaReNさんが声をあげたことで、この学校の3年後、5年後は変わっていくと思うし、そうした変化が、色んな人を巻き込んで社会を変えることにも繋がっていくと思います。
だから、学校側から拒否られてショックだったと思うけど、だからと言って諦める必要はありません。自分の居場所を作っていくために、署名を集めてみるとか、大人も巻き込んで話してみることとかも大事だと思います。
僕の学校も、制服が性別を問わず自由な感じになったのは、10年前くらいからだと聞いています。何事も最初に勇気を振り絞ってくれた人のおかげ。諦めないでください。
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世界各地でLGBTQコミュニティの文化を讃え、権利向上に向けて支援するイベントなどが開催される毎年6月の「プライド月間」。BuzzFeed Japanは2020年6月19日から、セクシュアルマイノリティに焦点をあてたコンテンツを集中的に発信する特集「レインボー・ウィーク」を実施します。
特集期間中は、ハッシュタグ「#虹色のしあわせ🌈」を活用し、さまざまな記事や動画コンテンツを配信します。